タランティーノ監督の2015年ベスト映画は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
クエンティン・タランティーノ監督が、メル・ギブソンのいない『マッドマックス』は考えられないと『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観るのをためらっていたものの、鑑賞した結果、2015年のベスト映画だと語った。
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フランスのメディアPremiereに今年のベスト映画を聞かれると、「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に違いないね」と答えるタランティーノ監督。「35ミリフィルムの『マッドマックス』を持っていて、週末の間中、自宅で観たんだ。それぞれ別の機会に3回も観たよ。でも実は、しばらく観るのをためらっていたんだ。メル・ギブソンのいない『マッドマックス』だって? 忘れよう! メル・ギブソンが存在している世の中で、一体どうしてトム・ハーディを主演にできるものか? っていう感じで、むしろ反抗的だったんだよね」と打ち明けるも、「本編観たら、オッケー、すごいわ。トムもなかなか良かったって認めざるを得ない感じだね」とタランティーノ監督の中で紆余曲折があったことも告白していた。
タランティーノ監督にベスト映画と言わしめた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、放送映画批評家協会賞で最多13ノミネート、オンライン映画批評家協会賞では最多4部門で受賞を果たした。アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が毎年発表しているその年のベスト映画にも選出され、第73回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ)と監督賞にノミネーションされている。(編集部・石神恵美子)