ドキュメンタリーでは描けない福島の“いま” 20代製作陣の挑戦
東日本大震災から5年後の現在をドキュメンタリーではなく劇映画として描く『ハッピーアイランド』の製作が決定し、20代前半の監督とプロデューサーのもとで撮影が今月24日に始まったことが明らかになった。
嫌々ながら親戚の農業を手伝っていた真也は、そこで出会った人々との交流を通して、生きがいを見出していく。本作はそんな真也が、福島第一原発事故の風評被害で農家が直面している現実に葛藤する姿を描く。『百円の恋』などに出演した新星・吉村界人が主演を務めるほか、萩原聖人や『桐島、部活やめるってよ』『SAYURI』の大後寿々花らが出演している。
メガホンを取るのは、福島出身で現地の震災の影響やそこで生きる人々と直に接してきた23歳の渡邉裕也監督。『アンフェア the end』『ストレイヤーズ・クロニクル』で助監督を務めてきた新人監督だ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を若くして卒業し映像や広告で活躍する21歳のプロデューサー中原慧哉とタッグを組んで、200万円という低予算で本作の製作に挑戦する。(編集部・那須本康)
映画『ハッピーアイランド』は2016年12月公開予定