『GODZILLA』『パシフィック・リム』製作会社レジェンダリー、中国企業に買収される
映画『GODZILLA ゴジラ』『パシフィック・リム』『ジュラシック・ワールド』などの大作映画の製作を手掛けてきた米映画製作会社レジェンダリー・ピクチャーズの親会社レジェンダリー・エンターテインメントを、中国の大手不動産グループである大連万達グループが35億ドル(約4,200億円・1ドル120円計算)で買収した。大連万達グループが12日に発表した。
レジェンダリーのトーマス・タルCEOは「万達ファミリーの一員になれることを光栄に思います。万達とレジェンダリーはともに、新たな国際的なエンターテインメントの会社を作り上げていくことでしょう。世界、特に中国では高い質の作品が求められています。われわれはお互いの強みを生かし、力を合わせることでより良いエンターテインメント体験を世界中の観客に届けます」と声明を発表。買収後も、同社のCEOは引き続きタル氏が務める。
一方、大連万達グループの王健林会長は「レジェンダリーの買収により、万達・フィルム・ホールディングス・カンパニーは、世界でも最も収益を生み出す映画会社になることでしょう。万達は中国とアメリカという世界の2大マーケットでその存在を知らしめることになります」とコメントしている。
レジェンダリーの今後の公開作品は、人気ゲームの映画化作品『ウォークラフト』(2016年公開)や、米中合作映画『ザ・グレイト・ウォール(原題) / The Great Wall』(2016年アメリカ公開)、『GODZILLA ゴジラ』続編(2018年アメリカ公開)など。(編集部・井本早紀)