ヘザー・グラハム、R指定じゃない映画に参加したかった理由を明かす
映画『ブギーナイツ』『ハングオーバー!』シリーズのヘザー・グラハムが、声優として参加した新作アニメ『ノーム・オブ・ザ・ノース(原題) / Norm of the North』について語った。
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本作は、北極グマのノーム(ロブ・シュナイダー)が、3匹のレミング(ネズミの一種)と共にニューヨークにやってきて、北極にコンドミニアム建設をもくろむ社長ミスター・グリーン(ケン・チョン)の会社のマスコットとなり、故郷の危機を救うというもの。ヘザーは、ミスター・グリーンの秘書ヴェラ役の声優を務めた。数多くのアニメの絵コンテを手掛けたトレヴァー・ウォールの長編デビュー作。
ヘザーにとって今回が映画での初めての声優挑戦だった。「ずっと前からアニメの声優を務めたかった。身体はそれほど動かさずに、声だけで仕事をすることがクールに思えたから。緊張感はなかったけれど、できる限り声を出すことに集中したわ」と語った。出演経緯については「実は、わたしはカンボジア児童基金を支援していて、その子供たちが観られる映画に参加したかったの。わたしの出演するほとんどの映画は、R指定のものばかりだから(笑)。彼らは、わたしが出演する作品についてよく聞いてくるけれど、今作に関してはかなり興奮しているようで、早速彼らに今作の予告編を送ったわ」と答えた。カンボジア児童基金は、以前にエンターテインメント業界で働いていたヘザーの友人が始めたそうだ。
ロブ・シュナイダーとケン・チョンとの共演について「個人的にコメディアンが大好き。女優になったばかりの頃は、メリル・ストリープの作品などの悲しい映画が好きだった。でも、近年はコメディー作品の良さをより理解できるようになったから、コメディアンに対しても高く評価できるようになった。彼らコメディアンとの共演を通して、人生においてクレイジーな部分からおかしいことを、自ら(笑いとして)引き出せるようになった」と笑いを理解できるようになったことを語った。
ドラマ作品に出演している俳優は、コメディー作品の方が難しいと言うが、「わたしもそう思う。コメディーをするときは、強気に前に出るような感じで、失敗も恐れずにやることが大切。もしそれを試してみたら、(笑いの世界の)黄金の時間が待ち受けているわ」と答えた。
ヘザーは、監督デビュー作『ハーフ・マジック(原題) / Half Magic』を撮り終えたばかりで、女優としてだけでなく、新たな挑戦を始めている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)