「ドクター・フー」第10シーズンでスティーヴン・モファットが降板

　テレビドラマ「ドクター・フー」の第5シーズンから舵取りをしてきたスティーヴン・モファットが、第10シーズンをもって製作総指揮と脚本から外れることを英 Radio Times 誌が報じた。第11シーズンからは「ブロードチャーチ～殺意の町～」のクリス・チブナルが担当するという。

　スティーヴンは「第10シーズンの脚本に取り掛かり始めたばかりのところで、番組を去ることについて話すのも変な気分だが、僕のタイミー・ワイミー（タイムパラドックスを起こす複雑な状況を表現するドクター用語）が切れそうなんだ。クリスが最後の『ブロードチャーチ』に取り組んでいる間、僕はこの世で最高の仕事を締めくくり、クリスのためにターディス（TARDIS）をあたためておく。彼を説得するのに大量のジン＆トニックを要したが、英テレビドラマ界の真のスターがタイムロードを未来へと導いてくれることに大喜びしているよ。第11シーズンからは、クリス・チブナルが『ドクター・フー』の舵取りを担当する。僕はお払い箱だ」と声明を出している。

　4歳の時から「ドクター・フー」ファンだというクリスは、「面白く、怖く、感動的な、このファミリードラマの新たな責任者になることを光栄に思う。BBCウェールズの素晴らしいスタッフと共に、ドクターが探検できる新たな世界、キャラクター、生物を創造するのが楽しみだ」とコメントしている。

　スティーヴンは今年から放送がスタートする「ドクター・フー」のスピンオフ「クラス（原題） / Class」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。（澤田理沙）