指原莉乃の初監督映画内に軽犯罪行為?
HKT48の指原莉乃が29日、都内で行われた初監督映画『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』初日舞台あいさつに出席し、本作に関わったスタッフの驚きの行動を「軽犯罪」とツッコんだ。
「キャントクの指原莉乃です」と照れながら自己紹介した指原は、「何か月も家で作業したあの映像が、大きなスクリーンにのって全国に届くことにびっくりしています」と驚きつつも、「やってよかったなと実感しています」と感慨深げ。ところが、初映画監督としての体験は「大半が嫌な思い」だったそうで、秋元康からダメ出しがあったことも明かした。作品の内容を固めて秋元にプレゼンするも、「全部ダメ」と言われ一からやり直しになったそうで、「その時は本当に嫌で、今からでも(監督を)辞めると言えると思った」と振り返る。しかし、秋元からマイケル・ムーア監督の作品をすすめられて観ることで、何かがひらめき本作が仕上がったそうで、的確なアドバイスをくれた秋元に「すごい」と改めて敬意を表した。
劇中には涙のシーンも満載で、兒玉遥が初めてHKT48のセンターから外れた際に、マネージャーと二人きりで話し込んだ場面も収録。実はこの時、スタッフがいると児玉が本音を話せないと思ったマネージャーが、二人きりにするよう促したという。するとスタッフは、カメラだけを置いて退出。指原は「あの隠し撮りはボーナスをあげなきゃいけないレベルの案件。カメラを回しっぱでイスに置く度胸はすごいよね」とたたえつつも、「あれ、犯罪だもんね、軽く。軽犯罪ですよ(笑)」とツッコミ。とはいえ、そのおかげで良い画が撮れ、兒玉本人も「グッジョブ! よく撮ってくれたなという感じ」と笑顔を弾けさせた。
その後、NMB48の舞台あいさつも行われ、『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』が第40回香港国際映画祭「I See it My Way」部門に正式出品されることが伝えられた。AKB48グループのドキュメンタリー作品の映画祭出品は本作が初。山本彩は「びっくりしました」と目を丸くしながらも、「国境を越えて観ていただけるのはすごく嬉しいです」と喜んだ。
『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』は、不格好でも夢にしがみつき、人気を掴み取った浪速の女たちの5年間の闘争の記録。一方の『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』は、初メガホンをとった指原が、快進撃を続けるHKT48の今と未来に切りこんだ意欲作だ。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48』『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』は全国公開中