小泉今日子&二階堂ふみの母娘ビジュアル公開!
小泉今日子と二階堂ふみが母娘役でW主演する映画『ふきげんな過去』のメインビジュアルが公開され、形容しがたい表情を浮かべる二人が微妙な距離を空けてぽつんと座る姿が披露された。生活感あふれる空間と、母娘の距離感が対照的な一枚となっている。また、公開日は6月25日に決定した。
北品川の食堂・蓮月庵で暮らす高校生の果子(二階堂)は、毎日を死ぬほどつまらなく感じている。そこから抜け出すこともできず、ただ夏を過ごしていた彼女の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉)が現れた。そして、果子に自分が本当の母親だと告げる。未来子の出現で、退屈に終わるはずだった果子の夏に眩い光が差し込んでいく。
公開されたビジュアルで、果子と未来子がいる場所は一見ありふれた日本家屋のように思えるが、実はここは舞台となる食堂・蓮月庵。やや古びた内装の店内には神棚、洗濯バサミ、扇風機などが確認できる。この親しみやすさ満点の食堂で腰かける果子と未来子。体育座りの果子は指先が白くなるほどきつく指を握り、強い瞳でこちらを見据えている。一方の未来子は、果子よりはややリラックスした様子で片手を頬に添えているものの、その表情から感情を読み取ることはできない。
小泉は本作の世界観を「数ミリ宙に浮いているよう」と表現するが、「宝島をめざす夏休みの冒険のような物語で、私はファンタジー映画かもしれないと思っています」と作品の印象について語る。二階堂は、「遠い耳鳴りのような感覚になるキャラクターと歪みと心地よさが混合する不思議な現場でした」とコメント。さらに、「母と自分とワニと過ごした夏の映画、よろしくお願いします」との言葉も残している。「ワニ」のイラストはビジュアルにも描かれており、本作にどう絡んでくるのか期待がふくらむ。
主演の二人のほか、高良健吾、板尾創路、兵藤公美、山田裕貴、大竹まこと、黒川芽以らが出演。メガホンを取ったのは、劇団「五反田団」主宰の前田司郎で、長編映画の監督としては『ジ、エクストリーム、スキヤキ』(2013)以来2作目となる。(編集部・小山美咲)
映画『ふきげんな過去』は6月25日よりテアトル新宿ほか全国公開