羽生結弦、映画初出演!殿様役でちょんまげ姿
フィギュアスケート選手の羽生結弦が、阿部サダヲ主演『殿、利息でござる!』で映画初出演を果たし、困窮する庶民の前に颯爽と登場する殿様を演じることが発表された。役者初挑戦となった羽生は、「殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました」とコメントしている。
同作は映画『武士の家計簿』の原作者である磯田道史の「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を、『白ゆき姫殺人事件』等の中村義洋監督が映画化。仙台藩の年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町(吉岡宿)を守るため、庶民が藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げるという嘘のような実話が描かれている。殿を相手に一世一代のマネーゲームに挑む穀田屋十三郎を阿部、十三郎に秘策を持ちかける知恵者の篤平治を瑛太、十三郎の弟の甚内を妻夫木聡が演じる。
羽生が演じるのは、映画のタイトルにもなっている“殿”、伊達重村(だて・しげむら)で、困窮する庶民の前に颯爽と現れる藩主という役どころ。故郷である仙台に実在した人物たちの秘話に感動し、出演を快諾したという羽生は、「お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいました」と初の映画出演を振り返っている。
一方、殿役が羽生で驚いたという主演の阿部は、「現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにも関わらず、セリフも完璧に入っていて素晴らしかったです……。ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑)キレイでした(笑)」とコメント。メガホンを取った中村監督も、「その立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れておりました」と羽生を絶賛している。
昨年12月にスペイン・バルセロナで行なわれたグランプリファイナル(フィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2015)では世界最高得点を叩き出し、3連覇を果たした羽生結弦。スクリーンで見せる、普段とは違う表情に注目したい。(編集部・海江田宗)
映画『殿、利息でござる!』は5月14日より全国公開