「仮面ライダー」「牙狼」クリーチャーデザイン韮沢靖さん死去 52歳 腎不全のため
特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズのクリーチャーデザインなどで知られ、原型師・デザイナーとして活躍した韮沢靖さんが、2日、腎不全のため52歳で亡くなったことが明らかになった。韮沢さんと親交の深い株式会社アート・ストームのオフィシャルサイトや、韮沢さんの公式Twitterを通じて発表された。
オリジナリティーあふれる立体造形物やイラストで知られた韮沢さん。その仕事の数々は、作品集「クリーチャーコア」などで見ることができる。クリーチャーデザインで参加した平成仮面ライダーシリーズでは、「仮面ライダー剣(ブレイド)」のアンデッドや「仮面ライダー電王」のイマジンたちなど個性的なデザインのキャラクターを次々に生み出し、特撮ファンから絶大な支持を集めた。
参加作品は『ゴジラ FINAL WARS』『妖怪大戦争』「牙狼 GARO」「仮面ライダーカブト」「仮面ライダーディケイド」など。さらに、漫画作品や小説「竜太と青い薔薇」(講談社)の挿絵執筆、個展の開催など多彩な分野で活躍した。韮沢さんの公式Twitterには、「韮沢の魂が宿った作品たちが、いつまでも皆様の胸に残りますことを祈って」とつづられている。
葬儀は、故人と遺族の意向により家族、近親者のみで執り行われたとのこと。後日、アート・ストームが中心となり偲ぶ会を行う予定。詳細は決定次第、同社のオフィシャルサイトで発表される。(編集部・入倉功一)