3Dで描く究極の愛…鬼才ギャスパー・ノエの最新作
鬼才ギャスパー・ノエが3Dで愛を描いた最新作『LOVE 3D』から、その独特な感性で切り取られた若者たちの姿が収められた場面写真が公開された。
青年マーフィーがかつての恋人エレクトラとの2年にわたる蜜月を振り返るスタイルを取りながら、愛し合うカップルの情熱を、3D技術を駆使して肉体的に精神的に再現した本作。第68回カンヌ国際映画祭で上映された際には、ミッドナイト上映でありながら多くの観客が駆けつけ、大胆な性描写とともに話題となった。
公開された場面写真では、顔と顔を近づけ幸せそうなマーフィーとエレクトラの姿や、その2人が一緒に金髪の女の子とベッドに横たわる姿が、独特な色使い・構図で切り取られている。登場人物たちと同じ空間にいるかのような感覚を与えてくれる距離感での描写は観るものに不思議な鑑賞体験をもたらす。
『エンター・ザ・ボイド』(2009)や『アレックス』(2002)などで知られるノエ監督は、「わたしのこれまでの映画とは違う。わたしのすべての映画の中で、その存在をもっとも近く感じられる、そして最もメランコリックな映画だ」と本作をアピールしている。3Dで描かれる主人公たちの愛が行き着く先はどこなのか、本編に期待が高まる。(編集部・石神恵美子)
映画『LOVE 3D』は4月1日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開