大島優子、秋元康の教えを胸に舞台に挑戦「負荷をかけないと成長しない」
元AKB48の大島優子が10日、都内で行われた舞台「美幸-アンコンディショナルラブ-」の制作発表会見に出席し、本作への出演はAKB48の総合プロデューサー・秋元康氏の「無理をしろ。負荷をかけないと成長しない」という教えを思い出し、決意したことを明かした。この日は、俳優の鈴木浩介、作・演出の鈴木おさむも出席した。
2012年、2013年に山崎樹範と鳥居みゆき共演で上演され、さらに2014年には書籍化もされた本舞台は、残酷ないじめによる絶望から逃れるために心がゆがんだ少女・美幸が大人になり、無償の愛を全うしようとするさまを描いた作品。今回の再演では、大島が主人公の美幸を、鈴木浩介は美幸の憧れの存在である雄星をはじめ、男性登場人物5役を1人で演じ分ける。
鈴木おさむは、妻で芸人の大島美幸(森三中)から聞いたいじめ体験がもとになっていると切り出し、「僕が鈴木で、妻が大島なので、この二人(鈴木浩介と大島優子)は名字で選んだんですかと聞かれるんですけど、そうじゃありません。二人の役者としての力量から選びました。この二人の役者としての新たな面を開けられるんじゃないかなと思います」とコメント。鈴木浩介も「役者として行き詰まっているので、ぜひおさむさんに引き出していただきたい」とちゃめっ気たっぷりに付け加えた。
さらに、演出の鈴木は劇中で大島が発する衝撃的なセリフについて言及。「美幸が日記を書いているんですが、そこに出てくる造語がかなり激しくて痛くて。その言葉を大島さんが発していくんですが、ファンの方から『何を言わせるんだ』と怒られるかもしれない。でも、それが僕が伝えたいむき出しのこと」と語ると、大島も「衝撃の2文字、3文字が多くて。文字では見たことがあるかもしれないですが、それを口に出したことがなくて。わたしの口からそれを発した時に、どういう化学反応を起こすのか楽しみ」と意気込み。
「どんな言葉か言えない?」という報道陣の声にも、「コンビニの端で見たら出てくる言葉だと思います」(鈴木おさむ)、「女性が表紙になっていたり」(大島)と明言を避けた二人だったが、大島は「でも言ってみたい! 人生で1度しか言わないだろうから言ってみたいです」と笑顔を弾けさせた。(取材・文:壬生智裕)
舞台「美幸-アンコンディショナルラブ-」は5月12日~24日まで東京・本多劇場で、5月27日~30日まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演