『カンフー・パンダ3』強し!コーエン兄弟『ヘイル、シーザー!』を抑えV2
全米ボックスオフィス考
先週末(2月5日~2月7日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、カンフーマスターのパンダを描く人気アニメーションシリーズ第3弾『カンフー・パンダ3(原題) / Kung Fu Panda 3』が興行収入2,124万2,181ドル(約25億4,906万1,720円)で2週連続となる首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
コーエン兄弟が監督を務めた『ヘイル、シーザー!』は興収1,135万5,225ドル(約13億6,262万7,000円)で2位デビュー。1950年代のハリウッドを舞台に、撮影スタジオで起きた俳優誘拐事件のてん末をコミカルに描く。ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムをはじめとした豪華キャストが集ったが、1,500館以上で公開された作品としてはコーエン兄弟作史上最低のオープニングとなってしまった。
5位には、「きみに読む物語」などの恋愛小説で知られる作家ニコラス・スパークス原作の『ザ・チョイス(原題) / The Choice』が初登場。『白鯨との闘い』のベンジャミン・ウォーカーと『ウォーム・ボディーズ』のテリーサ・パーマーがカップルを演じた同作の興収は605万443ドル(約7億2,605万3,160円)で、こちらもスパークス原作映画史上最低のオープニングに。7日の日曜日にはアメリカのビッグイベントであるスーパーボウルが行われたため、映画館へ向かう人が通常より少なかったことも影響しているといえそうだ。
また、ジェーン・オースティンの名作にゾンビ要素を混ぜ合わせた「高慢と偏見とゾンビ」を映画化した『プライド・アンド・プレジュディス・アンド・ゾンビーズ(原題) / Pride and Prejudice and Zombies』も興収532万4,240ドル(約6億3,890万8,800円)と振るわず6位デビューとなってしまった。主演は『シンデレラ』のリリー・ジェームズ。そのほか、公開8週目にして3位と依然好調の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の累計興収が、前人未到の9億ドル(約1,080億円)という大台を突破した。
今週末は、マーベルコミックスの破天荒ヒーローを描く『デッドプール』、ベン・スティラーがスーパーモデルにふんしたコメディー『ズーランダー』の続編、ダコタ・ジョンソンら出演のロマコメ『ハウ・トゥ・ビー・シングル(原題) / How to Be Single』などが公開される。(編集部・市川遥)
2月5日~2月7日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『カンフー・パンダ3(原題) / Kung Fu Panda 3』
2(初)『ヘイル、シーザー!』
3(3)『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
4(2)『レヴェナント:蘇えりし者』
5(初)『ザ・チョイス(原題) / The Choice』
6(初)『プライド・アンド・プレジュディス・アンド・ゾンビーズ(原題) / Pride and Prejudice and Zombies』
7(4)『ザ・ブリザード』
8(5)『ライド・アロング2(原題) / Ride Along 2』
9(7)『ザ・ボーイ(原題) / The Boy』
10(6)『ダーティ・グランパ(原題) / Dirty Grandpa』