ルーニー・マーラ、ラブシーンにうっとり「ケイトの肌は柔らかかった」
映画『キャロル』で同性ながらも惹(ひ)かれ合う女性たちを演じたケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが、第88回アカデミー賞においてダブルで女優賞(ケイトが主演女優賞、ルーニーが助演女優賞)にノミネートされ話題になっている中、思わず見とれてしまう美しいラブシーンについて尋ねられたルーニーは、うっとりと撮影を振り返り、ケイトを絶賛した。
同性同士の恋愛が認められていなかった1950年代のニューヨークを舞台に、離婚調停中の孤独な人妻・キャロルと、恋人との結婚に躊躇するテレーズの女性同士の運命の恋を描いている本作。ケイトとルーニーによる演技のぶつかり合いが本作の見どころであり、とりわけ二人のラブシーンの美しさに称賛の声が相次いでいる。
男性とのラブシーンとの違いについて尋ねられたルーニーが「ケイトの肌は男性と比べて柔らかかったから、とてもドキドキしたわ」と話すと、ケイトは「あなたのためだけに、胸毛をワックス脱毛したからよ」と冗談を言う。それを聞いたルーニーは顔を真っ赤にしていた。劇中と同じくケイトにぞっこんなルーニーは、「ケイトはまるで女神のようですばらしかった! 13歳で『エリザベス』を観てからケイトのファンだから光栄だったわ。でも彼女のことを尊敬しすぎて共演するのが怖かった」と話すほどの惚れっぷりを見せた。
メガホンを取ったトッド・ヘインズは二人の絡みについて、「初めてのキスシーンで、僕はしばらく“カット”と言わなかったんだ。二人はずっとキスを続け、僕は興奮してそれを見ていた。カットと言えなかったのさ」と監督も我を忘れてしまうほど、二人は役に入り込んでいたそう。キスシーンは撮影の序盤だったそうで、「気まずい感じはしなかったけど、キスをするのはまだ恥ずかしくて、笑っちゃいそうになっちゃった。すべてが新鮮でワクワクして、だから彼もカットと叫ばなかったんだと思う」とルーニーは撮影時をうっとりと振り返っていた。(編集部・石神恵美子)
映画『キャロル』は全国公開中