ウディ・アレン新作、Amazonが配給へ 今年夏に北米公開
ウディ・アレンによるタイトル不明の新作映画の北米配給権を Amazon Studios が獲得した。現地時間18日に、Amazon.comが発表した。
同作は1930年代を舞台にしたロマンチックコメディー。ジェシー・アイゼンバーグやクリステン・スチュワート、スティーヴ・カレルのほか、ジーニー・バーリン、ブレイク・ライヴリー、パーカー・ポージー、コリー・ストール、ケン・ストットらが出演し、昨年の夏からニューヨークとロサンゼルスで撮影が行われていた。
北米公開は夏を予定しており、劇場公開後にはAmazonプライム・ビデオでの配信も行われるとのこと。昨年1月にAmazonが映画製作・配給業への進出を表明した際には、Amazon Studios が製作・配給した作品は、劇場公開から4~8週間後にはAmazonプライム・ビデオでのオンライン配信を開始する見通しだと宣言していた。
アレン監督は「始まったすべての関係は、とても望ましいもので、相互への愛情や本物の善意であふれています。……訴訟があるなら後ほどでしょうね」とジョークを交えつつコメント。また監督は本作以外にも、マイリー・サイラスを迎えたテレビシリーズを Amazon Studios で製作している。
エミー賞やゴールデングローブ賞などのドラマの賞で、NetflixやAmazonなどのインターネット配信サービスのドラマ作品が台頭してきた今日。もちろん映画の分野でも、第88回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にNetflixの映画作品がノミネートされるなど、インターネット配信サービス作品の存在感は増してきている。アカデミー賞の常連でもあるアレン監督の作品は、さらに劇映画の部門でもアカデミー賞ノミネートへの道を切り開く一作になるかもしれない。(編集部・井本早紀)