広瀬すず、女優人生変えた名女優からの言葉
女優の広瀬すずが22日に放送された番組「成功の遺伝史3」(日本テレビ系)で、ある名女優からの忘れられない言葉を明かした。
当時まだ無名でありながら、是枝裕和監督の映画『海街diary』に抜てきされ、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆と並んで4姉妹を演じることになった広瀬。「うれしかったんですけど、追いつけないなと思っていましたね。その4人の中にいる自分に違和感があるというか」と振り返る彼女だが、そんなときに声をかけたのが同作で共演した女優・樹木希林だった。
「今の役者さんはお芝居は上手だけど、ガツンと届くものがない。昔の役者さんは粘り強かった。下手だけどものすごく届くものがあった」。「諦めない粘り強い女優になって」というその言葉に広瀬は、「初めてこういう女優さんになりたいと思えた瞬間でした」と明かし、「樹木さんから頂いた言葉は忘れず、少しでも物足りないと思ったらもっともっと」と演技に挑むようになったという。
しかし、樹木本人は「ばあさんとは恐ろしいものです。言ったことをすっかり忘れて思い出しもしないんだから」と覚えていないようで、「私は55年役者やってるけど、根性も負けず嫌いもよけてきたのにねえ。すずちゃんにはすずちゃんらしい道があるはずです。めざすところは是枝さんに聞いてネ。無責任なババ キキキリンより」と手紙を寄せていた。(編集部・中山雄一朗)