阿部寛、全力で迫る天海祐希を腹筋で受け止める!
阿部寛と天海祐希が夫婦役を務める映画『恋妻家宮本』の撮影が先月17日に開始され、その撮影風景を収めた写真が公開された。その中には天海が阿部にのしかかるシーンもあるが、天海はそのシーンについて「リハのときから全力で乗っていっても阿部さんがいい感じに腹筋で止めているんですよ(笑)」と裏話を明かし、「頼りがいがあって全力でどーんと行けました。安心感がやっぱり違うんですよね(笑)」と太鼓判を押した。
本作は、直木賞作家・重松清の小説「ファミレス」(日本経済新聞出版社刊)を、「家政婦のミタ」「女王の教室」といった話題作を手掛けてきた脚本家・遊川和彦が映画監督デビュー作として、大胆にアレンジした家族ドラマ。息子の独立をきっかけに25年振りに夫婦二人きりで生活することになった宮本陽平(阿部)は、妻・美代子(天海)が隠し持つ離婚届を発見してしまい、家族の在り方について考え始める。子供が独り立ちした夫婦が50代からの生活とどう向き合うのかをコミカルかつハートフルに描く。
撮影は快調だそうで、阿部は「遊川監督は脚本を書いていらっしゃることもあり、誰よりもその役と台詞をわかっている方なので、僕が演じたらやりすぎちゃうところも、監督の解釈で的確に演出をしてくださるので、この現場で迷うことは何もないんですよね」と遊川監督の手腕を称える。また、原作タイトルでもある「ファミレス」を完全再現した千葉県のロケセットにて、夫婦がファミレスに訪れるという映画の冒頭シーンなどの撮影がすでに行われたようで、「ファミレスってなんだかわくわくしますよね、メニューも沢山あって。待ち時間の間も阿部さんと二人で何が美味しそうだとか、今の季節はイチゴだね、とかいいながら撮影を楽しんでます」と天海も撮影を満喫している様子。
一方の遊川監督は、「5~6年前だったら、この二人の夫婦役なんてリアリティがないんじゃないかと思いましたけれども、二人とも年齢を重ねて、そういう二人が夫婦として、一生懸命頑張って、でも少し疲れたりして、順風満帆ではなくいろいろな苦労をしてきて、これからどうなるんだろうという不安なんかも隠しもせずやっていこうという姿にリアリティが出てきて『あ、この夫婦なら共感できる』と思えるようになりました」と手ごたえを感じていることを口にしていた。(編集部・石神恵美子)
映画『恋妻家宮本』は2017年1月、全国東宝系にて公開