黒沢清監督、海外で快進撃!香港で日本映画初のクロージング上映
先ごろ第66回ベルリン国際映画祭でお披露目された黒沢清監督&西島秀俊主演のスリラー『クリーピー 偽りの隣人』が、3月21日より開幕となる第40回香港国際映画祭で日本映画初のクロージング作品として上映されることが明らかになった。
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本作は先ごろ第66回ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映された際には、1,650席が満席に。黒沢監督にとって香港国際映画祭への参加は、第37回(2013年)に実施されたアジアの監督たちによる短編オムニバス企画プロジェクトのアクション映画『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト』が上映されて以来となる。
今回、自身の作品が本映画祭の「Galas」部門(特別招待作品)に正式出品され、クロージングを飾ることに黒沢監督は「ハイレベルでマニアックなシネフィルが集まり、映画を知った上で作った作品を認めてくれる香港国際映画祭の栄えあるクロージング作品に選ばれたことは、嬉しい限りです」と感激すると同時に、「これまでにも何度か行っていますが、人も街も楽しい香港にまた行けるぞ! と胸をときめかせています」と思い入れのある香港の地を訪れる喜びをコメント。黒沢監督は映画祭最終日の4月4日に行われるクロージング上映前の舞台挨拶及び上映後のQ&A、クロージングセレモニーへの参加を予定している。
昨年『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・監督賞を受賞した黒沢監督は、フランスで撮影した初の海外作品『ダゲレオタイプの女』が今秋日本で公開されることが決定しており、今最も海外で熱い注目を浴びる日本人監督の一人として快進撃が続いている。(編集部・石井百合子)
映画『クリーピー 偽りの隣人』は6月18日より全国公開