ディズニーは『デッドプール』みたいな「R指定マーベル映画は作らない」
マーベルコミックスの異色ヒーローを描いた20世紀フォックスのR指定映画『デッドプール』が北米で大ヒットを記録しているが、マーベルを傘下に持つディズニーでは「R指定のマーベル映画を作る予定は全くない」という。株主総会で『デッドプール』の大ヒットについて聞かれたディズニーの会長兼CEOであるボブ・アイガーが明かした。
ミラマックスなどを傘下に置いていたときはR指定映画も配給していたものの、近年は家族で観られる大作に専念しているディズニー。これまで製作してきたマーベル映画はPG-13でも大ヒットしてきたため、あえて路線を変更する必要もないのだろう。「パニッシャー」「ブレイド」といったダークな内容のコミックの映画化権もマーベルのもとに戻ってきているが、今後これらをR指定映画として観ることはできなそうだ。ちなみに、マーベルはドラマでは「Marvel デアデビル」「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」など大人向けの世界を展開させている。
一方、R指定の『デッドプール』を成功させた20世紀フォックスは同作の続編の製作を決めているほか、『ウルヴァリン』第3弾(2017年3月3日全米公開)もR指定にする予定だと報じられている。(編集部・市川遥)