『ズートピア』がディズニーアニメ史上最大のヒットで首位デビュー!
全米ボックスオフィス考
先週末(3月4日~3月6日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ディズニーアニメーション映画『ズートピア』が興行収入7,506万3,401ドル(約90億760万8,120円)で初登場1位に輝いた。これは2014年公開の『ベイマックス』(オープニング興収5,621万5,889ドル・約67億4,590万6,680円)を抜き、ディズニーアニメ史上最高のオープニング興収となる。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
『ズートピア』は、動物が人間のように暮らす大都会ズートピアの危機に立ち上がったウサギの新米警官とキツネの詐欺師の姿を描くファンタジーアドベンチャー。『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアという、ディズニーアニメ復興の立役者となった二人が監督を務めた。批評家にも観客にも絶賛されており、今後も順調に数字を伸ばしていくことは間違いない。
2位には、ホワイトハウスを占拠したテロリストと元シークレットサービス(ジェラルド・バトラー)の戦いを活写した映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編『エンド・オブ・キングダム』が興収2,163万5,601ドル(約25億9,627万2,120円)で初登場。前作のオープニング興収3,037万3,794ドル(約36億4,485万5,280円)には及ばなかったが、予想通りの減少といったところ。前作に続いてジェラルドが主演を務め、今度はアメリカではなく、英ロンドンで同時多発テロ事件に挑む。
同じく初登場となったティナ・フェイ主演の戦争コメディー『ウイスキー・タンゴ・フォックストロット(原題) / Whiskey Tango Foxtrot』は、興収744万3,007ドル(約8億9,316万840円)で4位にランクインした。メガホンを取ったのは、『ラブ・アゲイン』『フォーカス』で知られるグレン・フィカーラ&ジョン・レクアのコンビ。
そのほかの注目すべきポイントとしては、公開4週目のR指定ヒーロー映画『デッドプール』の累計興収が3億ドル(約360億円)を突破したほか、レオナルド・ディカプリオが悲願のオスカーに輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』が10位から8位へ、混戦となった第88回アカデミー賞作品賞を制して拡大公開された『スポットライト 世紀のスクープ』が21位から14位へランクアップしたことなどが挙げられる。
今週末は、J・J・エイブラムスが製作を務めたSFスリラー『10 クローバーフィールド・レーン』、サシャ・バロン・コーエンとマーク・ストロングが兄弟にふんしたスパイコメディー『ザ・ブラザーズ・グリムズビー(原題) / The Brothers Grimsby』などが公開される。(編集部・市川遥)
3月4日~3月6日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ズートピア』
2(初)『エンド・オブ・キングダム』
3(1)『デッドプール』
4(初)『ウイスキー・タンゴ・フォックストロット(原題) / Whiskey Tango Foxtrot』
5(2)『ゴッド・オブ・エジプト』
6(4)『リズン(原題) / Risen』
7(3)『カンフー・パンダ3(原題) / Kung Fu Panda 3』
8(10)『レヴェナント:蘇えりし者』
9(6)『エディー・ジ・イーグル(原題) / Eddie the Eagle』
10(7)『ザ・ウィッチ(原題) / The Witch』