野田洋次郎、アウェイの役者からホームのRADWIMPSに戻って安堵
ロックバンド・RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎が12日、都内で行われたドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』スペシャル・トークショーに朝倉加葉子監督と共に出席。役者としてではなく、ラッドのボーカルとしてステージに立った野田は、集まった約500人のファンを前に「安心する」と安堵の表情を浮かべた。
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本作は、人気ロックバンドRADWIMPSの3か月間に密着したドキュメンタリー。メジャーデビューから10年を迎えた昨年10月から12月にかけて行われたアジア・ヨーロッパツアーや、ゲスの極み乙女。、Mr.Childrenら豪華11アーティストとの“胎盤”(対バン)ツアー、幕張でのワンマンライブの模様が収められ、新しく生まれ変わろうとするRADWIMPSの姿が映し出される。
「ドラムの(山口)智史から抜けたいという話をされた後」に本作のオファーを受けたという野田は、「僕たちのバンドは、続いていくのかなという気持ちがあったから、これは何が起こるにしても記録してもらうのはいいことなんじゃないかなと思った」と述懐。初の試みには戸惑うこともあり、野田は「(カメラマンが)しつこいんですよね。4人くらいいるうちの2名ほど我が強くて、リハをやっているとこれくらい(目の前)で撮ろうとするから2回くらい『おい!』ってなっちゃいました」と撮影エピソードを明かして、苦笑いも見せる。
そんな本作について、野田は当初「自分たちがずっと映っていて変な気持ちで、これを見て誰が喜ぶのかなと不安な気持ちもあった」と話すが、「今見返すと僕らにとっても感慨深く、みなさんと分かち合えてとてもうれしく思います」と心配はすっかり払拭された様子。また、野田が主演を務め、第39回日本アカデミー賞・新人賞を受賞した映画『トイレのピエタ』の舞台あいさつでは「いつも緊張していて、僕の居場所じゃない感じだった」と思っていたそうだが、「今日はラッドを観に来たお客さんと思うとどこかで安心する」と穏やかな笑顔。「言葉にしなくてもわかるものを、お互い持っているよねという信頼感がある気がする」と語りかけ、ファンを喜ばせた。そして、「皆さんの人生にとって面白いものや新しいものなど、とてつもなく大きなものをまっすぐに届けていきたいので、これからも楽しみにしてください」と呼びかけ会場を後にした。(取材/錦怜那)
ドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』は24日まで公開