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広瀬すずが語る姉の背中「アリスの妹」がバネに

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「最初はイヤイヤこの世界に入ったんです」と語る広瀬すず(撮影:高野広美)
「最初はイヤイヤこの世界に入ったんです」と語る広瀬すず(撮影:高野広美)

 昨年の『海街diary』で主要映画賞の新人賞を総ナメにし、『ちはやふる』でついに映画初主演を務める広瀬すず。そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女だが、「最初はイヤイヤこの世界に入ったんです」と衝撃告白。姉・広瀬アリスの存在や、いまの気持ちを赤裸々に語った。

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 「『ちはやふる』の撮影はすごく楽しかったんですけど、お芝居を始めたころはイヤイヤだったんです」とその当時の思いを語りだした広瀬。「それまでずっとバスケをやっていたから、自分にとってはそっちの方が大事だったんです。でも、気付いたら事務所に入っていて。そのときの自分を見ると、楽しくないんだろうなという顔をしています(笑)」。

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 仕事に打ち込めない理由はほかにもあった。先にモデル、女優として活躍していた姉・広瀬アリスの存在だ。「お姉ちゃんは、わたしが幼いころからこの仕事をやっていて、周りから『アリスの妹だから』ってよく言われていたので、途中でそれが悔しくてイヤだな~と思うことも多かったんです。でも、負けず嫌いだから、それが自分の精神的なバネになりましたね」と振り返る。

 しかし、「生活の全てがお芝居になったいまはそれがすごく楽しくて」と笑顔で言葉を続ける。「『学校のカイダン』(2015)というドラマをやったときにお仕事の存在が近くなったのは確かです。それに映画や他の人のお芝居を観るのが好きで、だからこそ、自分がうまくやれないときは『悔しい!』と思うことが多くて」と苦笑いしながら、「いまはもっと自分のレベルをアップして、いろいろなものを、観ている人たちに届けられるようになりたいです」と力強い意志を伝える。

 また、『ちはやふる』の撮影を経て、変わったところもあるという。「それまでは基本、一人で現場で台本を読んでいて、共演者の皆さんが談笑されているときもその場を抜けて台本を読みに行っちゃうことが多かったんです。でも、『ちはやふる』の現場を経験してからはキャストの人たちとすごく話すようになって。コミュニケーション能力も上がりました」とうれしそうに語る。その笑顔は“競技かるた”の魅力にどんどんハマり、目を輝かせていった主人公・千早とも重なる。

 さまざまな現場から、持ち前の根性と好奇心で多くのものを猛スピードで吸収していく広瀬すず。彼女が今後どんな輝きを見せるのか、楽しみでならない。(取材・文:イソガイマサト)

映画『ちはやふる -上の句-』は3月19日、『ちはやふる -下の句-』は4月29日より公開

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