アグニェシュカ・ホランド監督、殺人ミステリー小説の映画化へ
映画『太陽と月に背いて』や『オリヴィエ オリヴィエ』などの、ポーランド出身のアグニェシュカ・ホランド監督が、ピーター・スワンソンのミステリー小説「ザ・カインド・ワース・キリング(原題)/ The Kind Worth Killing」の映画化でメガホンを取ることになったとDeadline.comが伝えた。
邦訳出版されている「時計仕掛けの恋人」で知られるスワンソンによる本著は、主人公男性のテッドが、飛行機の深夜便で乗り合わせた女性リリーに妻の不貞をぼやいたところ、妻殺害の手助けをしてもいいと提案され、偶然に出会っただけの二人が殺人事件を巻き起こしていくというストーリー。
ホランドは本著について、「たくさんの逆説が含まれているこのストーリーに惹(ひ)き込まれた。この女性は鋼鉄のようにタフだけど、ガラスのようにもろくもある。被害者なのかサイコパスなのか復讐者なのか。才能ある女優にとってすごく演じがいのある役」とコメント。さらに、「この本を映画化するのもワクワクするけど、なにより映画になったのを観てみたい」とも語っている。
脚本は、映画『K-19』のクリストファー・カイルが担当。ホランド監督は、1992年の映画『僕を愛したふたつの国/ヨーロッパヨーロッパ』で、アカデミー賞脚色賞にノミネートされている。(鯨岡孝子)