松平健、北島三郎との「暴れん坊将軍」以来の共演に万感の思い
映画『浅草・筑波の喜久次郎』を撮影中の俳優・松平健と長谷川純が24日、東京・浅草のロケ現場で報道陣の取材に応じ、松平はドラマ「暴れん坊将軍」以来となる北島三郎との共演に、「やはり現場は締まりますね。大先輩で『暴れん坊将軍』の頃から可愛がっていただいて、今も現役で頑張っていらっしゃる姿を見て目標になります」と万感の思いを語った。
同作は、明治から昭和にかけて浅草六区の発展に務めた山田喜久次郎(松平)を取り巻く人間ドラマ。現代の青年(長谷川)が明治時代の浅草にタイムスリップし、山田と出会い感化されていく姿を描く。北島が32年ぶりに映画出演するほか、秋吉久美子、星由里子、田村亮らが出演する。
6日にクランクインし、この日は浅草で山田らが人力車に乗るシーンを撮影。長谷川は松平との共演に「着物の着こなしをはじめ、立ち回り、静と動どちらの所作を見ていても自然で、タイムスリップした明治の設定でも違和感なく撮影に臨めました」と話し、松平も長谷川について「言った事をすぐに直して演技したり、努力家です」と称えた。
また、映画初出演となる本作で池に落ちるシーンに臨んだ長谷川は、「初めてなので、どういう風にやれば画(え)として成立するかを考えていました」と撮影時の悩みを明かしつつ、「普段所作に関してアドバイスをしてくれる(松平)健さんから池ポチャに関しては何も言ってもらえなかったけど、『思い切りやれば大丈夫だよ』と言ってくださったので、この3月の寒い中突っ込んでまいりました。編集でカットされないといいなと思っていますけど」と笑顔で振り返った。松平と北島、大御所二人との共演については、「人生でご一緒できる機会も最初で最後との思いで、お二人の姿を見てベストを尽くしてやっています。お二人がすごく楽しそうに和やかな雰囲気を作ってくださったので、楽しく撮影に臨めました」と喜びをあらわにしていた。(取材・文:中村好伸)
映画『浅草・筑波の喜久次郎』は今秋公開