「レッド・マーズ」テレビドラマ化、製作が一時停止に
米ケーブル局スパイクTVでテレビドラマ化が決まっていたキム・スタンリー・ロビンスンのベストセラー小説「レッド・マーズ」シリーズが、棚上げされたと The Hollywood Reporter などが報じた。
かじ取りをするはずだったピーター・ノアが降板したことが理由らしいが、製作が白紙に戻ったわけではないらしい。「『レッド・マーズ』3部作は、そのスケールと野望の大きさから、現代のSF作品の中で最も愛されている作品の一つです。脚本に磨きをかけ、本の精神を完璧に捉えた素晴らしい番組をファンのみなさんにお届けできるよう、製作を一時停止させるだけです」とスパイクTVは声明を出している。
脚本は「センス8」の企画と製作総指揮の一人、J・マイケル・ストラジンスキーが担当。原作者のキムはコンサルタントとして参加することに変わりはないようだ。「Dr.HOUSE -ドクター・ハウス-」のグレッグ・ヤイタネスが最近になって監督、製作総指揮に加わったという。
「レッド・マーズ」シリーズは200年にわたる火星の植民地化を描いた小説で、「グリーン・マーズ」「ブルー・マーズ」と続く3部作。同シリーズは、SF・ファンタジー小説を対象にした文学賞ネビュラ賞やヒューゴー賞、ローカス賞などを受賞している。(澤田理沙)