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寺島しのぶを巡って…伊藤洋三郎&ピンク四天王・佐野和宏ダブル主演映画、今秋公開!

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伊藤洋三郎と佐野和宏
伊藤洋三郎と佐野和宏

 「あぶない刑事」シリーズなどの伊藤洋三郎と、1990年代にピンク四天王の一人として異彩を放った佐野和宏がダブル主演を務める映画『秋の理由』が完成し、今秋に全国公開されることが明らかになった。

 詩人としても活躍する、『あるいは佐々木ユキ』などの福間健二監督がメガホンを取った本作。石井隆監督の一連の作品や、『百円の恋』などに出演している名優・伊藤と、ピンク映画で活躍し、2011年に咽頭がんを患って声帯を失いながらも奇跡的なカムバックを遂げた佐野の脇を固めるのは、『恋につきもの』など多方面で活躍中の若手女優・趣里と、『キャタピラー』をはじめとする数多くの名作に出演して国際派女優としても名高い寺島しのぶ

 本の編集者である宮本守(伊藤)は、小さな出版社「黙示書房」を経営しているが、経営は苦しく事務所をたたむことになる。一方、宮本の友人・村岡正夫(佐野)は作家だが、代表作「秋の理由」以降、小説を発表しておらず、精神的な不調から声が出なくなり、筆談器を使って生活している。宮本は村岡の才能を信じ、彼の新作を出したいと思っている。そして実は、村岡の妻・美咲(寺島)が好きなのである……。ある日、宮本と村岡の前に「秋の理由」を何回も読んだというミク(趣里)が現れる。ミクは「秋の理由」のヒロインに似ていて、まるで村岡の言葉から生まれたかのような存在。ミクと過ごす時間の中で、宮本は美咲への思いをはっきりと自覚するが、美咲はそれを受け入れてくれない。美咲との関係が険悪になってしまった村岡は、正気と狂気の間を揺れ動き、難民的な男女の群れの中に自分がいる夢をよく見る。村岡は自分のそばに宮本がいることを苦痛に感じ、そのことを告げられた宮本は怒りを爆発させる。村岡に、自分に、そしてこの世界のあり方に……。

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画像テキスト
寺島しのぶ&趣里

 福間監督は、「『秋の理由』は、苦悩するひとりの作家とその友人の編集者、六十代を迎えた二人の男の友情と、かれらを取り囲む人々の秋を描いています。その秋は現実と夢が入りくむ季節です。メインキャストの四人が、ぼくの目にはそれぞれのベストと言えるくらい持ち味を発揮してくれています。ひとりの力ではどうにもならないことの多いこの世界の、悲しい秋。でもそれに負けてはいないという光をとらえたと確信しています」と本作に自信をにじませた。(編集部・石神恵美子)

映画『秋の理由』は秋、K's cinemaほかにて全国公開

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