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マイケル・ケネス・ウィリアムズが明かす「THE WIRE/ザ・ワイヤー」の評価が高い理由とは?

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マイケル・ケネス・ウィリアムズ
マイケル・ケネス・ウィリアムズ

 テレビシリーズ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」や「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」などで注目され、映画『ロボコップ』『インヒアレント・ヴァイス』などの話題作に出演してきた黒人俳優マイケル・ケネス・ウィリアムズが、自身の人生について、3月25日(現地時間)にニューヨークのコアクラブで行われたハドソン・ユニオン・ソサエティのイベントで振り返った。

【写真】マイケル・ケネス・ウィリアムズ出演『それでも夜は明ける』

 「THE WIRE/ザ・ワイヤー」が、なぜあれほど批評家から高い評価を受けたのか。「クリエイターのデヴィッド・サイモンはセンセーショナルな番組を作ろうとはせず、(個々のキャラクターを)正直に描いた。社会のシステムの欠陥や間違いを素直に伝え、ボルティモアが舞台の設定だが、決して美化せずに国全体の問題(麻薬取引、政治、犯罪、教育)として捉えながら描いていたことが、人々の反響を呼んだのだと思う」と語った。ドラマは批評家の評価は高かったものの、視聴者が少なかったことから5シーズンで終わってしまったが、その後、人々の口コミで再評価を得ている。

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 映画『それでも夜は明ける』にも出演していたが、アフリカ系アメリカ人を描いた映画が少ないのはなぜか。「僕はダイバーシティ(人種、国籍、性、年齢を問わない人材活用など、多様性、多民族性を指す)を語る上で、(現在のハリウッドのように)白人と黒人だけの問題に置き換えたくない。僕は、黒人映画、スパニッシュ映画、アジア映画も観たいし、さまざまな文化を知りたいんだ。だからダイバーシティという意味合いが、すべての人種を指すことを理解してほしい」と彼なりの見解を語り、さらに「もしそれでもハリウッドが理解しないならば、黒人俳優兼監督のタイラー・ペリーのように、自分のスタジオを作るしかない」と述べた。

 「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」のキャスティングについて「僕がテレビシリーズ『ザ・フィランソロピスト(原題) / The Philanthropist』でケープタウンにいた時だった。あの番組は出演料が高く、僕は自分の体に敬意を表さず、悪いこと(ドラッグなど)ばかりしていた。もし、あの番組が2シーズン放映が決定し、あの時の僕の状態を続けていたら、間違いなく僕は死んでいたと思う。当時、自分の心は、この番組は自分に適していないとささやき、僕は神に何か男になるためのサイン(合図)が欲しいと祈っていた。そう思っていた同じ週に、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』のオファーがあった」と明かし、この依頼でドラッグを断ち切ることができたことを語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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