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『特攻大作戦』の原作者E・M・ナサンソンさんが死去

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ご冥福をお祈りいたします。(写真はイメージ)
ご冥福をお祈りいたします。(写真はイメージ) - iStock.com / studio-pure

 映画『特攻大作戦』の原作者E・M・ナサンソンさんが、現地時間4月5日、心不全でカリフォルニア州ラグナ・ニゲルにある自宅にて87歳で亡くなった。彼の長年の友人であるフランク・マクアダムスが The Hollywood Reporter に明かした。

【写真】映画『特攻大作戦』ギャラリー

 ナサンソンさんは1928年にニューヨークで生まれ、彼が2歳の時に両親が離婚。その後母親が鬱を患い、7歳で地元の児童養護施設に入った。ニューヨーク大学では人類学を学び、「Women’s Wear Daily」でジャーナリストとして働き始めた。その後もワシントン・ポスト紙などでフリーのジャーナリストとして活動していた。

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 そんなナサンソンさんが執筆した「ザ・ダーティー・ダズン(原題) / The Dirty Dozen」は、第2次世界大戦中、フランスにあるドイツ軍の司令部を崩壊させるべく、12人の囚人たちによる特殊部隊で特攻作戦を決行するというもの。もともとこの作品は、第2次世界大戦中に作中と同様のミッションを遂行した囚人たちで結成された兵士たちの話を、ナサンソンさんの友人で当時戦場カメラマンだった映画監督のラス・メイヤーさんから聞いたことがきっかけで制作された。その後、ナサンソンさんは出版社と契約して真実のストーリーを書こうとしたが、2年間のリサーチ過程でメイヤーさんの話を探し出すことができず、結局、編集者と共にこの話を小説化することに決めた。同著はこれまで10か国語に翻訳され、200万部以上を売り上げてきた。

 これを基に製作された映画化作品は、『ワイルド・アパッチ』『ロンゲスト・ヤード』など骨太な映画を撮るロバート・アルドリッチさんがメガホンを取り、リー・マーヴィンさん、アーネスト・ボーグナインさん、チャールズ・ブロンソンさん、ジョン・カサヴェテスさん、テリー・サヴァラスさん、ジョージ・ケネディさん、ドナルド・サザーランドなど豪華な顔ぶれが出演した。

 ちなみに、「ザ・ダーティー・ダズン(原題)」の続編「ア・ダーティー・ディスタント・ウォー(原題) / A Dirty Distant War」も出版されており、ストーリーはオリジナル作品から3か月後、リーさん演じた主人公ジョン・ライズマン少佐が、パラシュートでフランス領インドシナの地に降り、地元のゲリラ軍を日本軍から救うというものだった。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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