サム・ロックウェルが語るジョン・ランディスの息子とタッグを組んだ新作とは?
映画『月に囚われた男』『セブン・サイコパス』などの演技派俳優サム・ロックウェルが、新作『ミスター・ライト(原題) / Mr. Right』について、4月7日(現地時間)にニューヨークで行われたAOLのイベントで語った。
本作は、男運のなかったマーサ(アナ・ケンドリック)が、ある日コンビニエンス・ストアでフランシス/Mr. Right(サム)と運命的な出会いを果たし、恋に落ちるものの、彼が凄腕の暗殺者だったことから、さまざまな出来事に巻き込まれていくというもの。脚本は『エージェント・ウルトラ』のマックス・ランディスが担当、『トカレフ』のパコ・カベサスがメガホンを取った。
出演経緯について「しばらくロマンチック・コメディーをやっていなかったんだ。多分『ピカディリー・ジム(原題) / Piccadilly Jim』(2005)以来だ。それと、これまでも戦闘シーンはあったけれど、今作ほど戦うシーンが多くはなかった。今作では、ごく一部のハイキックをスタントダブルのザック・ロバーツが行ったが、ほとんどは自分でやった。もちろん20年前ならば、僕もザックのようなハイキックもできたと思う。それでも、拳を使った戦いやダンスに挑戦し、特にダンスは自分で即興的にやった」と語ったように、年齢を感じさせないアクションに挑戦している。
アナとの共演について「今作の彼女は特に良かった。実は彼女が演じたマーサは Mr. Right と似た部分を持っているんだ。それがわかる映画の後半はダークな要素のあるシーンもあって、その時の彼女は、これまで僕が観たことのない演技を披露している。観客も気に入ってくれると思う。ただ今作の二人は、あくまでロマンチック・コメディーのアクションスターであって、スーパーヒーローとは違うんだ」と答えた。
ジョン・ランディスの息子で脚本家のマックスについて「彼はワイルドでエネルギッシュで Mr. Right の要素を持ち合わせている。彼は僕のためにこの役を執筆したと言っていたが、それがジョークなのか本当なのかいまだにわからない」と答えた。また、 Mr. Right は基本的にはナイスガイだが、サイコパスのような部分があることについて「このような役は前にも演じたことがあった。『セブン・サイコパス』にはそんな要素が多少あるよ。実は、あの映画のマーティン・マクドナー監督と再タッグを組む予定だ」と明かした。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)