こんな渡辺謙見たことない…撮影した篠山紀信が驚いた『怒り』ポスター
さまざまな俳優やタレントを撮り続けている写真家の篠山紀信が「こんな顔、見たことない」と撮影中にこぼしたという、映画『怒り』のポスタービジュアルが公開された。ビジュアルには、本作の主要人物を演じる渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡の7人が役に入り込んでいる姿が映し出されている。
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映画『怒り』は、『悪人』の吉田修一(原作)&李相日(監督)コンビが6年ぶりに挑んだ、一つの夫婦殺人事件をきっかけに起こる群像ミステリー。篠山は、企画・プロデュースを担当した川村元気に依頼され、「『俳優7人』ではなく『登場人物7人』」として俳優ではなく、役のままの彼らの姿をカメラに収めたという。撮影は、俳優の中から「役」がいなくなる前である、本編撮影中の早朝や深夜、本編撮影終了直後に都内スタジオで行われた。
篠山は撮影を振り返り、「これまで俳優を撮影することがあっても、役を引きずったままの役者をスタジオで撮影をするのは初めての経験で、面白く、贅沢な時間でした」と彼自身にとっても異例のことだったと語る。また「スタジオで撮影しているのに、どこかドキュメンタリーのよう」だったと評し、「今まで何度も撮影している役者の見たことのない顏を撮影できたと思います」とも続けている。
被写体側だった渡辺は、今までも何度も撮影されてきた篠山に、「見た事無い顔だなぁ」と言われたことをコメント。また、「嬉しい言葉を頂いた!」と本ポスターで見せることができた新たな顔に喜びの声を上げていた。(編集部・井本早紀)
映画『怒り』は9月17日より全国公開