エドワード・ケネディ上院議員が大統領選出馬を諦めたいわく付きの事件が映画化!
ジョン・F・ケネディ元米大統領とロバート・ケネディ元米司法長官の弟、エドワード・ケネディ元上院議員が起こしたチャパキディック事件を描いた映画『チャパキディック(原題) / Chappaquiddick』で、ジョン・カラン監督が最終交渉に入ったことがDeadlineほか複数メディアで報じられた。
同事件は、1969年の夏、マサチューセッツ州の上院議員エドワード・ケネディが交通事故を起こし、同乗者が死亡したスキャンダル。エドワードは、ナンタケット湾のチャパキディック島で行われたホームパーティーに参加後、兄ロバートの選挙スタッフだったマリー・ジョー・コペクニとパーティー会場を抜け出し、車で別荘に戻ろうとした際に、橋から転落。水没しかけた車からエドワードはなんとか脱出したものの、マリーを置き去りにしてしまい彼女は死亡。最終的に9時間後、事故の報告をしていた。事件後、飲酒運転と救助放棄で起訴されたが、結局、執行猶予付きの禁固2か月の判決を受けるにとどまった。しかし、この事件がもとで、大統領選への出馬の道が閉ざされたと言われる。
そんな事件を描く今作は、映画『ミリオンダラー・アーム』のマーク・シアーディの制作会社アペックス・エンターテインメントのもと企画されている作品。企画当初、映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサム・テイラー=ジョンソンがメガホンを取る予定だったが、Netflixのパイロット番組「ジプシー(原題) / Gypsy」の撮影のために降板していた。そしてこの度、新たに映画『奇跡の2000マイル』のジョン・カラン監督に白羽の矢が立ったようだ。
キャストは、映画『ゼロ・ダーク・サーティ』『エベレスト 3D』のジェイソン・クラークがエドワード・ケネディ役に挑戦することになっている。スキャンダラスな事件を、ジョン・カラン監督がどのように手掛けるのか期待したい。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)