『ズートピア』コンビにロマンスはあるのか?監督が解説
ディズニー最新作『ズートピア』では、ウサギの新米警官ジュディとキツネの詐欺師ニックのコンビが、動物たちの楽園ズートピアで起こる事件に立ち向かうさまが描かれるが、彼らの間にはずばりラブが芽生えているのか? 同作を監督したバイロン・ハワードとリッチ・ムーアは「とても親密な友情だと思っている」と答えた。
「僕らは、彼らの間にいい相性があるということを気に入っていたんだ」と言うハワード監督。彼らはジュディとニックの関係においては、シビル・シェパード&ブルース・ウィリス主演のテレビドラマ「こちらブルームーン探偵社」を参考にしたのだそう。必ずしも恋愛しているわけではないが、カップルとして二人が一緒にいるところを見たくなるコンビ。それがジュディ&ニックのコンセプトだという。ムーア監督は「ミステリーを一緒に解決するということが、二人の男女間のロマンスといったものになるんだ。この(ジュディとニックの)関係は、そういうものだよ。彼らはボーイフレンドとガールフレンドというものじゃなくて、一緒に事件の捜査をする仕事を通じてのロマンスみたいなものなんだよ」と説明する。
だが「こちらブルームーン探偵社」でシビル&ブルースがロマンチックな関係になった場面があったように、『ズートピア』のジュディ&ニックも監督たちが意図していたよりも結果的にいい感じになっていたよう。ムーア監督は「最後には、彼らは確かにかなり親しくなっているように思えるよね」とも語っていた。
『ズートピア』では「ロマンスやラブストーリーを描こう!」という気持ちはなかったため、ほかの動物たちに関しても二つの異なる種族が結婚したら……などの設定は監督たちの中にはなかったという。しかしラブを描いていたわけではないと言っていた監督たちが、「ニックがジュディの両親にボーイフレンドと勘違いされて、パニックになるエピソードもあったんだ」「彼らがお互いジェラシーを感じるのも好きだよ」とキャラクターについて楽しそうに語る様子からは、彼ら自身もちょっとした本作のロマンス要素を楽しんで製作していたことがうかがえた。(編集部・井本早紀)
映画『ズートピア』は全国公開中