段ボール製ミレニアム・ファルコン!子供達の笑顔励みに精巧なフィギュア完成
段ボールなどを使ってさまざまな物づくりに挑んでいる夢形エンジニアで京都府在住の千田雅彦さん(62)が、映画『スター・ウォーズ』シリーズでハン・ソロが操縦する宇宙船ミレニアム・ファルコンを段ボールで再現し、先頃、大阪市中央区のTSUTAYA戎橋店でのワークショップでお披露目した。「夢を追いかけて52年!」と言う千田さんが、物づくりにかける熱い想いと夢を追いかけることの大切さを語った。
千田さんは2年前、映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』のPRで同作に登場するオプティマスプライムの高さ3メートルの巨大フィギュアを段ボールで仕上げて話題になった。大阪のショッピングモールで披露したその作品に目を輝かせて見入っている子供たちの姿を「あの時はうれしかったですね」と振り返る千田さん。その感激も今回の超精巧なファルコン号製作につながった。
段ボール製のファルコン号は全長120センチ。製図に7日間、組み立てに7日間をかけ、「2週間、ほぼ寝ずに仕上げました。ネットに出ている写真を見て製図を書き上げたので四苦八苦。特にこだわったのは表面後部ですね。大変だったけど楽しかった」と振り返る。
子供の頃から好きだった物づくり。コンピューター会社を経営しながら、約8年前から段ボールでのフィギュアづくりを本格化させた千田さん。幼い頃からディズニー作品に憧れてきただけに今回の製作の感慨はひとしおだったという。
「ディズニー作品(の物づくり)を手掛け、夢の第一歩がかなった。できれば『スター・ウォーズ』シリーズで精密に製作してみたい。ディズニースタジオの技術者たちと話ができたら」と嬉しそうに語る。
ファルコン号のフィギュア展示は前回同様、子供たちにも大人気となったが、こうした機会を通じて千田さんは「夢を追うこと」の大切さを伝えたいという。「物づくりに限らず、夢を持ちそれが実現するように勉強、努力する。失敗もするでしょうけど、それでも挑戦してほしい」と千田さんがメッセージを送るのは子供に対してだけではない。「昔、子供だった人たちも挑戦してほしいですね」と語る千田さんはこれからも夢に向かって走り続ける。(取材・文:岩崎郁子 Iwasaki Ikuko)
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