高良健吾、被災地ボランティア通じて熊本の県民性に感動
高良健吾、橋本愛、行定勲監督ら熊本県出身者が集結して製作された中編映画『うつくしいひと』の熊本支援上映会&トークショーが17日、東京・有楽町アサヒホールで行われ、高良たちに加え、同作に出演している姜尚中、米村亮太朗、主題歌を担当した柴田隆浩(忘れらんねえよ)が出席した。会場にはご当地キャラのくまモンも駆けつけ、愛くるしいパフォーマンスで観客を魅了した。
雄大な阿蘇の自然や熊本城でのロケ、熊本弁のセリフにこだわり、熊本の地で展開する秘められた恋の物語を描いた本作。上映後のトークショーで、「行定さんと出会ったときから、行定さんと熊本で映画をやりたいと思っていました」と切り出した高良は、自身の熊本弁について、「セリフは熊本弁が一番やりやすかった」とお気に入りの様子。一方の橋本は、熊本を長く離れているせいか最初はなかなか熊本弁を思い出せなかったといい、「しゃべろうとすると逆に出てこなくなった。アドリブのシーンとか知らないうちに標準語になっていました」と照れ笑いで撮影を振り返った。
また熊本地震について、被災地における給水活動などに従事した高良は、「(報道では1人で行ったように書かれているが)僕1人で行ったわけではない。(行定)監督もいたし、熊本の現地の人たちともボランティアをしたんです」と強調。「いろんな所をまわりましたけど、どこの場所でも(並ぶ順番は)お年寄りと子供が前。いい県だなってあらためて思いました」と地元の人たちの人柄、優しさに感動したことを紹介した。
さらに、「避難所で見た(そんな)県民性は大先輩たちからずっと受け継いできたもの。伝統に近いものだと思います。それをちゃんと続けていくことが大切だと思った」と高良がしみじみ述べると、橋本も頷きつつ、「わたしも自分の本業を通じて(被災地の方の)心の復旧の助けをしていきたい」と心境を明かした。(取材・文:名鹿祥史)
映画『うつくしいひと』熊本支援上映会は全国で順次開催予定