綾野剛、二階堂・染谷に続き3年連続日本人の快挙!ライジング・スター賞を受賞
映画『日本で一番悪い奴ら』で、あらゆる悪事に手を汚していく北海道警察のある刑事の26年間を演じきった俳優の綾野剛が、現地時間6月22日より開催される第15回ニューヨーク・アジア映画祭にて、これからの世界的な活躍を期待する俳優に贈られるライジング・スター賞を受賞することが明らかになった。2014年の二階堂ふみ、2015年の染谷将太に続き、日本人が3年連続で同賞受賞という快挙となった。
今年で開催15回目を迎える同映画祭は、リンカーン・センター映画協会と Subway Cinema が主催する北米有数のアジア映画祭。この度、綾野が受賞したライジング・スター賞は、日本人では過去に、2011年に山田孝之(『ミロクローゼ』)、2012年に長澤まさみ(『モテキ』)、2014年に二階堂(『私の男』)、2015年に染谷(『さよなら歌舞伎町』『TOKYO TRIBE』)らが勝ち取っており、今年で3年連続の日本人受賞となる。
綾野を同賞に導いた本作は、『凶悪』などの白石和彌監督がメガホンを取り、日本警察史上最大の不祥事と呼ばれる「稲葉事件」をモチーフに、裏社会のスパイ“S”を率い、あらゆる悪事に手を染めていく北海道警察の刑事・諸星要一(綾野)が逮捕されるに至るまでの壮絶な26年間を描いた。
同映画祭ディレクターのサミュエル・ジャミエール氏は、「綾野さんがこれまで演じてきたすべての役柄に、自制と無謀が共存した今作が加わることで、彼のキャリアが完成したといえます」と今までの実績を含め綾野を評価し、「組織的権力の中心にはびこる腐敗を妥協することなく描写した壮絶な主人公の半生は、深作欣二の『仁義なき戦い』のような往年の傑作を想起させます。このような生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことにワクワクする気持ちが止まりません」と作品とともに綾野を絶賛した。
なお、本作にとってインターナショナルプレミアとなるオープニング上映も決定しており、ニューヨークのリンカーン・センターで行われる同上映には白石監督が、授賞式には綾野が参加する予定だ。(編集部・石神恵美子)
映画『日本で一番悪い奴ら』は6月25日より全国公開
第15回ニューヨーク・アジア映画祭は6月22日~7月9日(現地日程)開催