新作&劇場版第2弾決定「深夜食堂」驚異のアジア人気 台湾・中国からセット見学に
本日、新作ドラマ&劇場版第2弾の配信・公開が決定した「深夜食堂」だが、その支持層は日本だけではなく世界、特にアジアにも存在している。ドラマ第1弾から主演を務めている小林薫は新作の撮影中、台湾や中国からファンがセット見学に来ていたと明かし、「そういう現場って、なかなかないと思うんですよ」と語った。
2009年に深夜番組としてドラマ第1弾の放送を開始した「深夜食堂」は、放送批評懇談会から優れた放送作品に与えられるギャラクシー賞のテレビ部門で選奨を受賞。日本だけではなく、2012年にはドイツ・ハンブルクでのワールドメディア・フェスティバルにおいて娯楽・家族向け番組部門で「銀賞」を受賞し、ソウルドラマアワード2015では「年間人気外国ドラマ賞」を日本のドラマとして初めて受賞した。またドラマの全3シーズンは中国、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、ミャンマー、アメリカで放送・配信。今後新たにモンゴル、フィジー、リトアニアでの放送も加わる予定だという。
またドラマだけではなく、映画も韓国で2000年以降の同規模公開作品の邦画の中では歴代1位という記録を打ち出し、配給規制がある中国では上海国際映画祭の招待作品に選出された。アジア各国からリメイク権を求める声が上がり、安倍夜郎の原作コミックやレシピ本などの関連書籍の累計発行部数は、中国・韓国・台湾・香港を含めた国内外で500万部を突破したという。さらには、劇場版第2弾の撮影中にも映画配給のオファーが殺到していたとのこと。
アジアでフィーバーが起きている状況について、小林は「韓国でも、台湾でも、深夜食堂の(リメイクの)ドラマが始まったっていうニュースなんかを聞くと、そのこと自体が面白いことだなあと思います」とコメント。またカウンターだけの狭い店でしかも食堂という、なかなか日本以外ではない設定にも関わらず共感を得ていることに「すごいなって思います」と感慨に浸りつつ、「そういった意味で、非常に変わったというか、面白いドラマを僕らは日本から発信しているんだなぁという気はしています」と明かしていた。
劇場版第2弾となる『続・深夜食堂』では、佐藤浩市、河井青葉、池松壮亮らがゲスト出演。小林演じるマスターがいる食堂「めしや」に、喪服を着るのがストレス発散という変わった趣味を持つ女性や、母親との関係に頭を悩ませつつ年上の恋人・さおりとの結婚を考える男性などが訪れるという。一方、ドラマの新シーズンはNetflixで全世界190か国同時配信。これによりさらなるアジア人気を獲得することができそうだ。(編集部・井本早紀)
ドラマ「深夜食堂」の新シーズンは10月21日よりNetflixで全世界190か国同時配信
映画『続・深夜食堂』は11月5日に全国公開