清野菜名、清水崇監督に苦言「自分でやってみろよ」
『TOKYO TRIBE』などで知られる女優の清野菜名が26日、都内で行われたホラー映画『雨女』の舞台あいさつ付き完成披露試写会に、清水崇監督と共に出席し、真冬に行われた撮影について「水深5mのプールに朝8時から夜9時まで入りっぱなしで、体の震えが止まらないのに、もっとこうしろああしろという監督に『何を言ってるんだ監督、自分でやってみろよ』と思いました」と正直な感想で振り返り、会場を沸かせた。
体感型上映システム「4DX」をフル活用して製作した本作。雨の日になると、踏切に飛び込み電車にひかれる女の夢に悩まされている理佳(清野)が遭遇する雨女の恐怖を描く。
この日清野は、雨ガッパを着用した観客と一緒に本作を鑑賞し、「4DX」を初体験。劇場内に降る雨に髪を濡らしたまま「雨が降りまくりでビックリしました。背中からドン!って(振動が)来たりして、霧が吹き付けられたり。(作品に)入り込んで見ちゃいました」と興奮の表情を見せた。清水監督は「主演の女優さんが怖がってくれてうれしいですね」と喜びながら、水中シーンについては「『女優なら、そのくらいやれよ』と思っていたけど、(清野の)顔が見る見るうちに青ざめていって、相当大変だったと思う。頑張ってくれました」とねぎらいを見せた。
さらに、初の「4DX」作品の製作について、清水監督は「最初はあまり『4DX』に乗り気ではなかったんですが、劇場に足を運んでもらわなければ体験できない作品を作るのは面白い、と思い引き受けました。韓国の『4DX』本社にも行って、エフェクトがたくさん入りすぎても作品に集中できないので5、6回の修正をお願いし、逆にエフェクトを削ってもらった。そうしたら修正が多すぎると言われ『今後、修正は2回まで』という国際ルールができちゃいました。ごめんなさい、僕のせいです」と驚きの裏話も披露していた。(取材/岸田智)
映画『雨女』は6月4日よりユナイテッド・シネマ他にて全国4DX限定公開