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押井守、宮崎駿作品を辛口批評「いつも行き当たりばったりで、願望だけで作られている」

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集まった押井マニアに向けて語る押井守監督
集まった押井マニアに向けて語る押井守監督

 鬼才・押井守監督が29日、新宿バルト9で行われた映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』ティーチインイベントに来場、宮崎駿作品について、行き当たりばったりで願望だけで作られていると辛口で批評した。

映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』予告編

 構想15年、総製作費20億円、カナダとの合作でオール北米ロケにより撮影された本作。この日は大勢の押井マニアが集結し、観客からは「押井監督は『構造』という言葉を使うが、この映画の構造は?」「映画の体感時間をどのように考えるか?」といった、哲学的な質問が続々とぶつけられた。

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 押井は、「構造というのは、建築的なイメージで言っているのですが、何が何を支えているのか、ということ。キャラクターというのは単独では成立しない。キャラクターっていうのは正確に言えば三角形で成立するもの。それを僕は構造と呼んでいる。概念としてはわかりづらいかもしれないですが、実践的にものを考えていく上では必要なこと」と返答。

 さらに「監督をやっていても構造を持っている人はほとんどいない。私に言わせれば、宮さん(宮崎駿)は構造がない典型」と続けると、「宮さんの作品はいつも行き当たりばったりで、願望だけで作られている。でも願望やあこがれ、ロマンチックな要素、思い入れを排除したところに出現するのが、いわゆる構造というもの。これは語り出すと本を1冊書けるくらいの内容になるんだけどね……」と語るなど、まだまだ説明しきれない、といった様子。

 そんな中、1人の観客が「種族間で争いが続く中、映画に出てくるワンちゃんの存在がオアシスだった」という感想を述べると、その意見をかみしめるようにしみじみと聞いていた押井。「この映画に犬を登場させるのは、この世界の聖獣だから。インドで言う牛みたいなもの。犬に生き物としての本来のあり方を象徴させている」と切り出すと、撮影現場では犬と遊ぶことで精神的に救われたというエピソードや、いかにして本作に出演した犬を探したか、どのようにして犬を撮影したかを喜々として話し続け、会場を笑顔に包んだ。(取材・文:壬生智裕)

映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』は全国公開中

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