「ピノキオ」キューブリック監督で映画化されていたら…!?
映画『2001年宇宙の旅』『シャイニング』など数々の名作を手掛けてきた巨匠、故スタンリー・キューブリック監督が、1999年に亡くなる前に「ピノキオ」の映画化を企画していたことが The Guardian によって明らかになった。
キューブリック監督の30年来の友人で、パーソナル・アシスタントでもあったエミリオ・ダレッサンドロさんは同サイトのインタビューで、「スタンリーは、『ピノキオ』の製作に興味を示していました。僕に(原作国の)イタリア語で記されたピノキオに関する本を買いに行かせたこともありましたよ。すでに多くのピノキオに関する作品が手掛けられていたため、彼は独自の解釈で映画を撮りたがっていました。『ピノキオを作って、子供たちを笑わせたり幸せな気分にさせたりできるなら、とても素敵なことだ』と彼は言っていましたね」とキューブリック監督の言葉を代弁して伝えた。
家族思いだったキューブリック監督は、自分の孫でも楽しむことのできる映画を製作したかったよう。ただ、キューブリック監督が「ピノキオ」のロボット版として企画し、彼の死後にスティーヴン・スピルバーグ監督によって映画化された『A.I.』とは全く別のものであることもダレッサンドロさんは説明している。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)