菅田将暉、池松壮亮の扱いに苦労…やさぐれ池松、低賃金とぶっちゃけ
俳優の菅田将暉が7日、都内で行われた映画『セトウツミ』完成披露試写会にW主演の池松壮亮と共に出席し、終始ツッコミを入れたくなる池松の扱いに苦労したことを明かした。そんな池松はやさぐれ気味に撮影裏話を赤裸々に語り会場を盛り上げた。
同名コミックを実写映画化した本作は、放課後、男子高校生2人がシニカルな関西弁でまったりしゃべるだけという、今までにない新しい青春映画。クールな内海を池松、天然キャラの瀬戸を菅田が演じる。
役柄同様、物静かに見える池松だが、実はボケることが大好きだそうで、菅田は「ツッコむのがすごい大変でした」と打ち明け、「ツッコまなくてもいいんですけど、散らかってたら片付けたくなっちゃうじゃないですか? 目の前に赤ちゃんが捨てられていたら交番に届けるでしょ?」とツッコまずにはいられない理由を説明。また、「日常の中にボケやツッコミがある感じ」が地元・大阪にいた頃とリンクしたこともうれしそうに話すと、「それ以来、池松君と会うとそんな感じ」と振り返った。
楽し気に池松とのエピソードを話す菅田とは打って変わって、池松はこの日、なぜかやさぐれモード。冒頭から本作について「(上映時間75分と)時間も短いですし、サクッと観られると思うので、いい暇つぶしになればなと思います」と語ると、「撮影も1週間くらいで短くて、手ごたえもクソもないまま終わって、確かに1週間座っていたなぁという時間の流れだけ……」と苦笑い。撮影中は座りっぱなしだったため、スタッフが座布団を用意してくれたそうだが、それについても「あまりお金を使っていない映画で、僕らも安い賃金で働いていたので、100均の座布団を用意してくれたんですけど全然効果がなくて(お尻が)痛くて」とぶっちゃけ。関西弁を話す役については「初めてで、できればやりたくなかった」と苦い顔で、「難しいですし、関西弁チェックが入るのは本当に嫌だったし、できれば大阪で公開してほしくないですね」とつぶやき、笑いを誘った。
とはいえ、「出来上がったものは観ているので楽しんでもらえる自信はある」と胸を張る場面もあり、菅田も劇中にタンゴの楽曲が使われていることに触れ、「思ったより品がある映画になっていてよかったですね」とニッコリ。大森立嗣監督も「初対面の時に二人が一言も口をきかず大丈夫かな? と怖くなった」と裏話を交えつつ、「しゃべるだけの映画というのはチャレンジだったんですけど、力のある二人ならできるでしょ? という感じ。二人の芝居を堪能してください」と自信満々にアピールした。(取材/錦怜那)
映画『セトウツミ』は7月2日より全国公開