マジで日本人休め!マイケル・ムーアが日本にメッセージ
新作『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』が公開中のマイケル・ムーア監督がインタビューに応じ、新作に込めた思いや日本人に対して思っていることを熱く語った。
『ボウリング・フォー・コロンバイン』では銃社会に、『シッコ』では医療システムへと鋭い視点で切り込んで、アメリカ国民に対して疑問を提示し続けてきたムーア監督。これらの作品の中ではアメリカを小馬鹿にするようなシーンも描かれているが、監督が作品に込めているのは自分の国を愛する気持ちからくる「国をよくしたい」という思いだという。
「アメリカ国民のことをいつも気にかけているよ」と切り出したムーア監督は、年齢を重ねるにつれて「アメリカという国をよくしたい。そして自分が生きている間に少しでもよくなってほしい」という思いが強くなってきたそう。そしてそんな願いが強くにじみ出ている今回の作品については「アメリカ人だけでなく、日本人を含め、世界中の人々が『互いの国からそれぞれに学ぶべきことがある』と気づき、そのことを考えるきっかけとなってほしい」と続けた。
日本人は「イタリア人から学ぶことから始めてほしい」というムーア監督。イタリアでは年間8週間の有給休暇が普通に認められるという驚愕の事実が紹介されている本作に絡めて、「日本人は、マジで休みを取って、リラックスして、人生を楽しむべきだよ。めちゃめちゃ働いても経済は破綻する時は破綻するんだ。働きすぎてもいいことなんてないよ」とメッセージを送っていた。
映画内で見せる突撃インタビュー同様、歯に衣着せぬ物言いで日本に対する意見を述べていたムーア監督は今作で、国防総省になり代わって侵略者となり、世界の国にあってアメリカにはない(日本にもない)常識を「略奪」している。(編集部・海江田宗)