ジュード・ロウ、コリン・ファースと友人に!作家トーマス・ウルフを演じた新作とは?
人気俳優ジュード・ロウが話題作『ジーニアス(原題) / Genius』について、ローラ・リニーと共に6日(現地時間)にニューヨークで行われたAOLのイベントで語った。
本作は、アーネスト・ヘミングウェイやF・スコット・フィッツジェラルドなどの偉大な作家を育てた編集者マックスウェル・パーキンズ(コリン・ファース)と、作家トーマス・ウルフ(ジュード)の友情関係を描いたもの。ローラは、マックスの妻ルイーズ役を務めている。作家A・スコット・バーグの伝記本「マックス・パーキンズ:エディター・オブ・ジーニアス(原題) / Max Perkins: Editor of Genius」をジョン・ローガンが脚色、舞台監督マイケル・グランデージが長編初監督を務めた。
トーマスを演じる上でジュードは「実はオファーまで彼の書物を読んだことがなくて、彼についてあまり知識がなく、脚本からスタートした。伝記本を脚色したジョン・ローガンの脚本は、マックスと(他の作家ではなく)トーマスの関係を中心に置いていた。幸運なことに、僕にはその詳細な脚本とグランデージ監督が脚本内に記した下準備の指示があった。当然、大量のトーマスの小説も読んだ。もっとも彼の小説は、ある意味自叙伝のようなもので、彼の過去や家族との関係、彼はどんな子供だったか、そして彼個人が何を感じていたかなど多くの情報を得られた」と答えた。さらにジュードはトーマスの出身地ノースカロライナ州アシュビルも訪れたそうだ。
出演経緯についてローラは「グランデージ監督の長年のファンなの。彼は現在、最も素晴らしい舞台監督よ。それに好きなロンドンで働けるし、さらにジョン・ローガンとはかつて同じ大学に通っていて、彼との再会もきっかけになった」と明かした。役柄ルイーズについては「彼女はアーティストへの憧れがあるけれど、(夫や子供の世話で)時間がないの。良き妻として家庭を支えているけれど、家庭では満たされないため、繊細で生き生きとした、アーティストのような人生を望んでいる」と説明した。
マックス役のコリンとの共演についてジュードは、「彼とはイベントで2、3回会ったことはあるが、座って話したことはなかった。でもすぐに信頼と絆を得て、友人関係を結べた。マックスとトーマスの関係は何層にも描かれていて、お互いが演技上でどのように目標地点に達すべきか話し合った。保守的なマックスとしつこく要求するトーマスとのバランスを図り、演技上で行き過ぎないように気をつけた」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)