ハセキョー、不倫愛は是か非か「わからない」
女優の長谷川京子が13日、渋谷のNHK放送センターで行われた新ドラマ「ふれなばおちん」の会見に共演の成田凌らと出席し、夫以外の男性と恋に落ちる主婦を演じた心境を語った。
ドラマ化もされた「斉藤さん」の小田ゆうあの同名コミックを原作にした本作は、女であることを捨て、家族のために生きてきた主婦・夏(長谷川)が、夫の部下・龍(成田)に女としての自分を刺激され、次第に恋心を抱くようになるさまを描き出す。
磯智明チーフプロデューサーから「お子さんの接し方や家事をしている様子など、何気ないしぐさに長谷川さんならではの主婦のリアリティーがあった」と称賛された長谷川は「初めにお話を頂いたときに、何でわたしなんだろうと思いました。でも、磯さんから、君ならやれると言っていただいたので、やることにしました」とオファーを受けた経緯を説明。「朝、家事をして、子供たちや旦那さんを送り出すバタバタした様子は普段の自分と何ら変わりはないですね」と付け加えた。
「原作は作品として面白くて一気に読みましたし、自分も子供が2人いる主婦なんで、共感できる部分もあった」と語る長谷川だったが、平凡な主婦が不倫の恋に落ちていくさまを描き出す本ドラマに「難しいですね……」と本音がポロリ。「結婚をしているのに恋愛をすることは、是なのか非なのかは最後までわかりませんでした。もちろん倫理的にはいけないことではあるんですが、でも心の底から人を思い、心が熱くなるような気持ちはかけがえのないものだし……。その葛藤を観ている人にも味わってもらって、恋をすること、愛することについて考えてもらえたら」とコメントした。
石田麻衣プロデューサーいわく、撮影現場では「長谷川さんと成田さんが朝早くから夜遅くまでささやき合っている」状態だという。22歳の成田は「こういうフラッシュがピカピカするところは初めてで頭が真っ白になりました」と前置きしつつも、「朝7時から甘い言葉を言い続けて。もちろん倫理的には良くないことなんですけど、呼び覚まされるものがありましたね」と舞い上がった様子でコメントし、会場の笑いを誘っていた。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「ふれなばおちん」は6月28日よりNHK BSプレミアムにてスタート(連続8回) 毎週火曜よる11時15分~