菅田将暉、恋人役・門脇麦をモンモンとさせる…?
俳優の菅田将暉が14日、都内で行われた映画『二重生活』完成披露試写会に恋人同士を演じた門脇麦と共に出席、門脇から撮影中に悶々としていたことを明かされた菅田がオロオロする一幕があった。イベントには、長谷川博己、リリー・フランキー、岸善幸監督、小池真理子(原作)も登壇した。
直木賞作家・小池の小説を基にした本作は、大学院で哲学を学ぶ平凡な学生が“尾行”という禁断の行為にのめり込んでいくさまを描いた心理エンターテインメント。修士論文として担当教授(リリー)から勧められた哲学的尾行を、妻子持ちの隣人(長谷川)を対象に実践する珠(門脇)は、やがてその行為に異常なまでの興奮を覚えるようになる……。
門脇は撮影について「楽しかったですね」と言いつつも、クランクインから2日間は、菅田演じる珠の恋人・卓也役との同棲シーンであったことに触れ、「不安もあり、非常に悶々とした日々でした」と述懐。尾行シーンに切り替わると「自分の演技のことは置いておいて、尾行の対象に集中すれば良かったので、なんて気楽にできるんだ(と思った)」という。その話を隣で聞いていた菅田は「悶々としてたんだ……」とびっくり。二人は濃厚なキスシーンやベッドシーンに挑戦していることもあり、思いを巡らせた菅田が「俺のせい?」と不安気な表情をのぞかせる場面もあった。
そんな二人は過去にも共演経験があるが、トリッキーな役柄を演じることが多い菅田がイメージと違い、テンションが低いときがあることを「意外」と吐露した門脇。一方の菅田は「いろんなことを考えて、これまでの経験から導き出された行動や会話をするイメージがあったんですけど、実際はすごく動物的」と打ち明けるも、また悶々とさせてはいけないと思ったのか慎重で、「傷つけたらごめんね。後で手紙書くわ」とつぶやき、門脇の笑いを誘った。
この日は、長谷川とリリーの意外な関係も明らかに。実は、長谷川は大学時代に出版社でアルバイトをしており、リリーの元に原稿を取りに行くなどしていたそうで、リリーは「そういう意味では僕はずっと長谷川くんに尾行されていた」とニヤリ。すると暴露合戦がはじまり、長谷川が「居留守使われたこともありました」と話せば、リリーは「仕事場に貼ってあるポルノ映画のHなポスターを見て、どこに売ってるんですか? と食いついてきた」と応戦。しかし、今では同じ舞台に立つ役者同士。奇妙な運命に、二人は「変なもんだね……」と顔を見合わせていた。(取材/錦怜那)
映画『二重生活』は6月25日より新宿ピカデリーほか全国公開