水原希子、海外仕事の流儀とは?世界を舞台に活躍する秘訣
第19回上海国際映画祭パノラマ部門に正式招待上映された『高台家の人々』出演の水原希子が現地で取材に応じ、中国にも活動の場を広げている水原流の、国や文化の異なる人々と仕事する上での流儀を語った。
映画祭での上映に先立ち、「主演の綾瀬(はるか)さんもいらっしゃっていないし、私が一人で来てしまって大丈夫かなという気持ちも正直あるんですけど、いろんな国の人に共感してもらえる作品なので、自信を持って楽しみたい」と期待と不安の入り交じった心境を吐露した水原。だが、その心配は杞憂だった。この日中国人インタビュアーが見せてくれた質問一覧は、A4用紙およそ3ページにもおよぶもので、現地での水原への関心の高さを知るには十分だ。
ファッション雑誌の表紙を飾ったり、アパレルブランドのイメージガールを務めたりと、注目度は上昇中。「日本とまったく違うことを求められることもあるんですけど、なんでも『やっちゃえ!』っていう感じで乗り越えていきます(笑)。やってみると意外と『うわぁ、こういう感じなんだ!』っていう発見があるんです。すべてが新しくて、楽しいです」と中国で仕事をする醍醐味を語る。
中国の人気女優アンジェラベイビーの結婚式に出席するなど、現地では水原の交友関係の広さにも関心が寄せられている。国や文化の異なる人と仲良くなるのは「得意な方」だと言う水原。「相手の文化を学びたいという気持ちがあるし、どんどん新しいことを知りたいので、中国の方と仕事をするときも、『それ何食べてるの?』とか、わりとガンガンいっちゃいますね(笑)。『それ何?どんなアプリ使ってるの?』って聞いて、どんどんダウンロードしたり、今ハマってることや聞いてる音楽をキャッチしていきます。そういうものって、私もすごく共感できるものだったりすることが多いんです」。
「さっきも車から上海の街を見ていたのですが、中国の方々のファッションからもインスピレーションを得るものがたくさんあって、本当に見飽きないです」と興奮気味に語る。「仕事をする上でも、相手が何を言っているのか、たとえ言葉がわからなくても雰囲気で理解できることってあると思うので、そういうものをキャッチしようと心がけています」。国境を越えて活躍できる彼女の強みは、面白いことを貪欲に吸収していくそんな好奇心と、物怖じしない積極性にあるようだ。
今後の中国での仕事も複数進行中とのことで、語学の勉強にも余念がない。「私のマネージャーが中国の人なんです。すごくいい先生が常にそばにいるので、とってもラッキー(笑)。中国に来る機会も多いですし、違う国の言葉をちょっとでも覚えると楽しい。日本でも、海外からゲストがいらっしゃって日本語を話してくれたら、皆さんすごく喜ぶじゃないですか。今回の映画祭のように、現地の人と話す機会があるなら、やっぱり自分もそれをしたいなと思う。中国で仕事をするのも、私は『来させてもらってる』という感じなので、そこはリスペクトを込めて、ある程度の中国語はちゃんとやっておきたいなと思います」。(新田理恵)
映画『高台家の人々』は全国公開中