「模倣犯」初ドラマ化!中谷美紀、テレ東ドラマ初出演!
宮部みゆきのベストセラー小説「模倣犯」の初ドラマ化を、中谷美紀主演でテレビ東京が手がけることが発表された。2002年に公開された中居正広主演の映画以来12年ぶりの映像化となる本ドラマで中谷は、宮部作品初出演、同局のドラマ作品初出演を果たすこととなる。
「劇場型犯罪」を描いた現代ミステリーの金字塔とも言われる同小説は、連続誘拐殺人事件を、被害者家族、加害者家族、警察、マスコミ、そして犯人など多くの視点から重層的に描いた宮部の代表作。今回のドラマで中谷は、事件を追うルポライターで主人公の前畑滋子(まえはたしげこ)を演じる。
原作を十数年前に読み、ドラマ化がされていなかったことが意外だったと話す中谷は自身の役柄について「事件が起こったときのテレビの視聴者だったり、新聞や雑誌の読者の方々に一番目線が近い存在」と説明する。「夫とともに婚家の工場に住んでいる思いっきり庶民派」だといい「視聴者が共感しやすいキャラクター」だという。
さらに中谷はドラマの魅力を「凄惨な事件が繰り広げられるけれど、その一方で、市井のこつこつと生きている人々の日常をものすごくいとおしく描いているところ」と語り、「日常の尊さをお伝えできたらいいなと思っています」と意気込みを語っている。
本ドラマで描かれるのは、ルポライターの前畑、第一発見者の少年、孫娘を殺された老人の3人が苦しみながらも必死に事件に関わっていく姿。事態を楽しみながら被害者宅やテレビの生放送に向けて不敵な挑発を続けていた犯人だったが、ある交通事故で死亡した男の自宅から「殺人の記録」が発見されたことから事態は急変。果たして男は本当に犯人なのか? 女性ルポライターが、少年が、老人が、意外な結末へと辿り着く……。(編集部・海江田宗)
ドラマスペシャル 宮部みゆきサスペンス「模倣犯」はテレビ東京系列で2016年放送(放送日未定)