『インデペンデンス・デイ』監督がまさか!東京スカイツリーにビビる
“破壊神”の異名を持つローランド・エメリッヒ監督が29日、東京スカイツリー展望デッキで行われた『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』来日記者会見に、ジェフ・ゴールドブラム、リアム・ヘムズワース、マイカ・モンローとともに来場、その原点を語りつつ、実はまさかの高所恐怖症という一面をのぞかせた。
エイリアンと人類の戦いを描いた『インデペンデンス・デイ』から20年後の世界を舞台とした本作。この日は、本作の世界観にふさわしいともいうべく、634メートルと日本の建築物では一番の高さを誇る東京スカイツリーの地上350メートルに位置する“宇宙にもっとも近い”天望デッキにて、会見が行われることとなった。ハリウッド映画の記者会見を同所で行うのは今回が初めて。
これまで世界中の景観を破壊してきたエメリッヒ監督だが、東京スカイツリーからの絶景夜景を見て「東京は大好きな街なんだけど、実は高所恐怖症なので、このような場所はちょっとナーバスになってしまうね」と怖気づきながらも、「とにかく東京はすばらしい。(リドリー・スコット監督作)『ブレードランナー』の世界だね」と笑顔でコメント。
エメリッヒ監督にとって初の続編となった本作。「『インデペンデンス・デイ』を撮ってから10数年にわたって続編は撮らないの? と聞かれ続けてね。その都度、あれは独立した作品だから。それよりもオリジナルな作品を作りたいからと言い続けてきたんだ」とエメリッヒ監督は振り返り、「でも『2012』を撮った時に、デジタルの進化を目の当たりにしたんだ。前作ではテクノロジーの制約があって、イライラしていたが、この技術なら続編を作ってもいいかなと思った」と裏話を明かす。さらに「また続編は?」という声には「それは3~4週間後に聞いてほしいな。その頃には興行収入が分かるから、どうなるか分かるんじゃないかな」と笑ってみせた。
また、日本で“破壊王”と呼ばれていることについては「いろんな国でいろんな名前が付けられているらしいね」と受け止め、「それはきっと兄が僕のおもちゃを破壊したところから来ているのかもしれない」と分析してみせる。さらに「今回は、続編を作るにあたり、エイリアンのマザーシップが地球に来たらどうだろうかと思ったんだ。あれだけ大きな宇宙船なら、きっと宇宙船自体に重力があるはずだ。だから宇宙船がアジアを吸い上げて、それをヨーロッパに落としたらどうだろうと考えたんだ」とそのアイデアの源についても語った。(取材・文:壬生智裕)
映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は7月9日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国公開