ダニエル・クレイグ、ロス暴動の引き金となったロドニー・キングさんを描く映画に出演か
映画『007』シリーズのダニエル・クレイグが、1991年ロス暴動の引き金となった黒人男性ロドニー・キングさんの裁判を描く映画『キングス(原題) / Kings』に出演する可能性があるとDeadline.comが伝えた。
当時キングさんは、スピード違反を犯して警官たちに追跡され、果てには白人警官により激しい暴行を受けた。その模様を地元住民が撮影、映像がニュースに取り上げられたことから人種差別に対する国民の反感を招き、ロス暴動の引き金の一つとなった。
クレイグにオファーされているのは、ロスで最も治安の悪い地区とされるサウス・ロサンゼルスで一人暮らしをしている白人男性の役。そこで子供たちのコミュニティーの面倒を見ている女性と知り合い恋に落ちる。その女性役には、ハル・ベリーが決まっている。
メガホンを取るのは、映画『裸足の季節』を手掛けたトルコの監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。本作が、彼女にとって初めての英語作品となる予定。2011年カンヌ国際映画祭にて、本作の企画を持ち込んで資金調達を試みて以来、ようやく企画が実現化を迎える。
クレイグは今年5月、今後の『007』シリーズ出演へのオファーを断ったとのニュースが発表されたばかり。ジョナサン・フランゼンの小説「ピュリティー(原題) / Purity」のテレビシリーズ作品のほか、スティーヴン・ソダーバーグ監督の新作『ローガン・ラッキー(原題) / Logan Lucky』への出演が予定されている。(鯨岡孝子)