すんごいアンパンチ!みんなのヒーローかがやく
やなせたかしさんの国民的人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版シリーズ第28弾『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』の場面写真が公開され、光かがやくアンパンチを放つアンパンマンの姿がお披露目された。
2013年に亡くなったやなせさんが残した楽曲「勇気のルンダ」をモチーフとしている本作。アンパンマンこどもミュージアムのミュージカルショーでも使用されている名曲には「自分の為ではなく、誰かの為にがんばるような勇気を持とう!」という思いが込められており、このメッセージを胸に『それいけ!アンパンマン』シリーズや『サイボーグ009VSデビルマン』などの川越淳監督が「みんなのヒーロー」アンパンマンの活躍を描き出す。
今回公開された場面写真で最も衝撃的なのが、明らかにパワーアップしている迫力のアンパンチ。アンパンマンの拳は渦をまとい、必死の形相でパンチを放つアンパンマンを中心に光がキラキラと輝いている。もはや、ばいきんまんが「バイバイキーン」を叫ぶことすら許さない勢いの強烈なパンチの使い手となったアンパンマンだが、そこは「みんなのヒーロー」アンパンマン。波瑠が声優を務めるヒロインのルンダとのツーショットでは、誰かに食べさせてあげたのか、顔の一部が欠けた状態で優しく微笑みながらルンダとの談笑を楽しんでいる様子だ。
また前作よりパワーアップしているのはアンパンチだけでなく、立体的でダイナミックなシーンが多く描かれるという本作だが、川越監督は「世界観的に不自然に見えてしまう可能性があるため、あえて手描きにこだわって制作している」と話す。テレビシリーズとの違いに関しては、「楽しくも印象的なビジュアルを追求したアクションシーン」と熱く解説している。
やなせさんのメッセージを大切に受け継いだ監督が1コマ1コマに趣向を凝らして完成させた本作で、見たこともないようなアンパンチを放つアンパンマンが躍動する。(編集部・海江田宗)
映画『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』は7月2日より全国公開