キャプテン・アメリカはヒドラだった!? ファン猛抗議で設定変更
現地時間5月25日にアメリカで発売されたコミックス「キャプテン・アメリカ:スティーブ・ロジャース(原題) / Captain America: Steve Rogers」の第1巻で、ヒーロー、キャプテン・アメリカが、少年時代から敵組織ヒドラの一員であるというストーリーが語られ、炎上したが、翌号でその設定が元に戻されたようだ。
マーベルなどのアメコミは出版社がキャラクターの権利を持っているため、“マルチバース”(いくつもの並行世界)の中に複数のバージョンでキャラクターが存在する。今回、ヒドラの一員になったキャップもあくまでも、このコミックスの中での設定だったが、ファンは許せなかったようだ。
同シリーズを手掛けるニック・スペンサーには毎秒9,000ツイートの抗議が発信され、映画シリーズでキャプテン・アメリカを演じているクリス・エヴァンスも「ヒドラ?!?!?」とコミックスの展開に驚いていた。
スペンサーはEW.comのインタビューで「絶対的に言えるのは、彼はクローンでも偽物でも、マインド・コントロールされたわけでも、誰かがスティーブのふりをしているわけでもない。これは正真正銘、スティーブ・ロジャース、キャプテン・アメリカ本人だ」と語っていた。
しかし、Comicbook.comによると、6月29日(現地時間)に発売された第2巻では、キャプテン・アメリカは偽の記憶を植え付けられたため、自分がヒドラの一員だと信じ込んでいるだけだということになっているらしい。マインド・コントロールではないとコメントしていたが、ファンのあまりの怒りに屈したのだろうか。
ファンの抗議について、編集長のアクセル・アロンソは「設定変更や大きなストーリー展開のあとは、かなりの反発があることを僕らも想定しています。女性のマイティ・ソーだったり、新たなミス・マーベル、韓国系アメリカ人のハルクとかね。ただ、ここまで大きな反発になるとは思っていませんでした」とコメントしている。
いずれにしても、キャプテン・アメリカの正義感は本物ということで落ち着くようだ。(澤田理沙)