ミア・ワシコウスカ、ある監督とのタッグを熱望!
シリーズ最新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』で6年ぶりにアリスを演じたミア・ワシコウスカが来日した際に、これまでのキャリアを振り返りつつ、今後一緒に仕事がしたい監督の名を明かした。
前作でアリス役を射止め、一躍スターの仲間入りを果たしたミア。「すでに一本目を経験していて、大作の撮影に挑むことがどういうことなのかよくわかっていたから、今回は心に余裕があったわ。これだけ大規模の映画をブルースクリーンで撮影することとか、一作目の経験がなければ、具体的にどうなるのかというイメージを持つことは絶対できなかったと思う」。そう語るミアはすっかり大人の女性の顔をのぞかせる。
しかし、今作では“ハリウッドきっての問題児”サシャ・バロン・コーエン(『アリ・G』『ブルーノ』)が物語の鍵を握る重要キャラとして初登場。大作での再演には自信を見せていたものの、これまでコメディー作品になじみがないミアにとって、今作で難しかったのは自由奔放なサシャを相手に演技することだったのでは? 「サシャがただくだらないジョークを飛ばすだけのアリスの映画を6時間バージョンで作れると思うわ。ディズニー映画では絶対に使われるわけがないっていう、きわどいギャグを連発し続けたの。彼は果敢に挑戦し続けたわ(笑)」とまずは撮影でのサシャの暴走っぷりを披露する。
それでもミアはサシャとの共演を楽しんだようだ。「サシャが加わったことでコメディー要素が強くなって、アドリブも多かったけど、とても楽しかったわ。そのおかげで撮影中はとても愉快だった。彼は一人で冗談を言っているだけじゃなく、共演者を巻き込もうとしてくるタイプだったから。彼がジョークをかましてきたら、こっちもそれに応えなきゃっていう感じで、かなり楽しかった」と笑顔。アリスを地で行くような好奇心の持ち主であることがうかがえる。
そんなミアは前作以降、『永遠の僕たち』(ガス・ヴァン・サント)、『イノセント・ガーデン』(パク・チャヌク)、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(デヴィッド・クローネンバーグ)、『クリムゾン・ピーク』(ギレルモ・デル・トロ)と鬼才と呼ばれる監督たちのヒロインを務めてきた。今後タッグを組んでみたい監督として、迷わずオーストラリアの女性監督ジェーン・カンピオン(『ピアノ・レッスン』など)の名を挙げ、「カンピオン監督は、女性キャラクターの描き手としてとても素晴らしいと思う。彼女の描く女性キャラクターは、複雑だけど面白い。必ずしも好ましいキャラクターを描いているわけではないけれど、すごく興味深い女性像が多いのでぜひ一緒に組んでみたい」と期待を膨らませていた。(編集部・石神恵美子)
映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は全国公開中